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[日記](読書) アウトバーン(深町秋生) [日記]


最近とくに話題の作家と思われる深町秋生の「アウトバーン」の1作目の感想と記録。
正確には「アウトバーン 組織犯罪対策課・八神瑛子」。

結構古いシリーズですが、警察、美人、一匹狼、キレモノ(推理・格闘)という
日本の王道警察小説ではないかと思います。

この作品はタイトルの通り、八神瑛子という、かつて模範的な警察官が
夫の事故死から、ブラックジャーナルや悪徳警官をうまく操り(強引ともいう)
次々と「悪」を検挙している、課きってのエース。
新任の署長からは煙たがられる、というか、「敵視」されており、
八神が失脚するチャンスをうかがっている(監視付き)

その中で、上野で起こった女子大生の殺人事件
女子大生はヤクザの娘で、関係する組織を監視する八神たち。
一方で、ブラックジャーナルに通じる八神は、
その関係する子分と取引を行い有力な情報を手に入れる。

ヤクザの中枢へ、ドンドン突っ走る八神
ハラハラ、ドキドキ。

なんですけども、良くも悪くも姫川(誉田哲也)、音無(乃南アサ)のようなので
ぶっちゃけ、よくあるパターンなのかもしれない
ただこの作品自体も古いので、どっちが先、と言う事もないとは思うけども

ハリー・ボッシュのように、「男の一匹狼」的なダークヒーローが多数いる反面
女性のダークヒロインも多数いてもいいのかな、と思います。

ただ日本の小説なので、すごく「簡単」に読めてしまうのが少し残念。
キャラは大変よいので、どんどん、複雑な作品が読みたい気もします。

なんとなく落としどころは読めてしまうので・・・・

恐らくシリーズを通して、彼女が変わった夫の事故死の原因をめぐり
二転三転していくんだろうと期待しております。




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[日記](読書) 判決破棄(マイクル・コナリー) [日記]


人気作家マイクル・コナリーの刑事弁護士・ミッキー・ハラーシリーズ
「判決破棄」の感想と記録。

正直、「精霊たちの迷宮」の読んだ後遺症というか体力の消耗で、読書する気分が
少し萎えていたところもあり、"いい意味"で簡単に読める
ハラーシリーズをまずはリハビリテーションのつもりで読んでみた。

このシリーズは、アメ車・リンカーンをオフィスにして活躍する
刑事弁護士ミッキー(マイクル・ハラー)が主人公なんだけども、
マイクル・コナリーの人気シリーズのハリー・ボッシュも登場したりして
マイクル・コナリー好きにはたまらないシリーズだと思う。

で、この「判決破棄」は、なんと
ミッキーが検察側の依頼で、特別検察官として真逆の立場に
さらに、その捜査員といてハリー・ボッシュ(とFBIのレイチェル)、
補佐官として、ミッキーの元妻マギー、そしてもう一人の元妻でもあり
秘書のローナも登場するという、オールスター状態。

ストーリーは、20数年前に起きた少女殺害(と遺棄)で収監されていた
囚人に対して、無実の証拠(DNA)が新たに確認され、
その検察側に特別検察官としてミッキーに白羽の矢が立つ。

ミッキーは検察官として裁判に勝てるのか?
囚人は無実なのか?などなど、マイクル・コナリーらしく、ハラハラするが
結末が「あれ?」って感じになる。

裁判に関しては証拠や証人による弁論を比較的タンタンとこなし、
大きな盛り上がりもなく、ハラー陣営が狙った通りに進んでいく。

ボッシュとハラーがぶつかる(小さい衝突はあるが)こともなく、
ボッシュはボッシュの仕事を、ハラーはハラーの仕事を着実にこなす。

その結果・・・・、大どんでん返しあるの!?ってドキドキするが
そのまま意外な結末というか、こういうのって「おち」なんだろうか、と
自分自身が読み間違えた(読み飛ばした)かと思うほどに、
肩透かしでしたね・・・。

この続きってあるんだろうか?

面白いといえば、面白いんですけどね。
(両方の)シリーズのファンとしては。




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[日記](読書) 精霊たちの迷宮(カルロス・ルイス・サフォン) [日記]


言わずもがな、の「忘れられた本の墓場」シリーズ、第4弾にして完結編
「精霊たちの迷宮」(カルロス・ルイス・サフォン)の感想と記録。

まさに一気読み。上・下巻に分かれてそれぞれ約600ページの大長編。

ついにセンペーレの家族、作家フリアン・カラックス、ダビッド・マルティン、
彼らが愛した女性たち、ペネロペ、クリスティーナ、ヌリア、そしてイサベッラ。
バルセロナ旧市街に住む友人、フェルミン、ベルナルダ、フェデリコたち。
そしてダニエルの最愛の妻・ベアトリス。
彼らの物語がフィナーレ。これ以上読めないのが残念。
面白かったけど、少し寂しい。そして何か心にぽっかり穴が開いてしまったよう。

第4弾「精霊たちの迷宮」は、もちろん、過去3作の続編になっている。

1作目で消えた作家フリアンの行方
2作目で消えた作家ダビッドの行方
3作目で母イサベッラの他殺を知るダニエル、そして復讐を誓うダビッド。

本作品では、あらたに作家・マタイス、そして彼の作品「精霊たちの迷宮」の謎を
ベースに、これまた新たな登場人物、若き保安警察・アリシアが
フェルミン、ダニエル、そしてマタイス、その本の謎、そして何より
「忘れられた本の墓場」との関連性が語られていく。
そして敵・バルス、フメロの元部下・エンダヤとの対決にハラハラドキドキ。

正直、私自身、読み終わって呆けている段階なので、
まだすべてを理解していないと思う。でも凡そはいままでの謎は解決して、
第3弾「天国の囚人」や本書で記載された「1992年リュミエール出版」という
フリアン・カラックスなる謎の人物も理解できた。
そして何より新たな悲劇も生まれたし、フアン・センペーレ(ダニエルの父)の
愛情は素晴らしいなぁ、とも感じたし、
結婚式後の彼の涙の意味はなんだったのだろう、とか思ったりもした。

「天使のゲーム」のエピローグ、1945年、ダビッド(アンドレアス・コレッリ)が桟橋で
連れていた女の子はクリスティーナ(生まれ変わり)ではなかった??
ということは、これはビクトリア(アリアドナ)?それとも妹?(年齢は合うのか??)
フェルミンとアリアドナ家族(手紙を書いた人物)って何だっけ?とか、
フリアン・カラックスがダニエル夫妻に贈った「靄の天使」の内容とか
(私が)まだまだ理解できていない謎が多そうだ・・・・。

この作品のファンは既に知っている通り、カルロス・ルイス・サフォンは2020年に
亡くなっている。訳者あとがきにあるとおり、まさにこのシリーズの作家同様、
本に命を懸けていたんだなぁ、と心が震える。

この作品はぜひ「本」で皆に読んだ欲しい作品。
こういう本に出合えたことは私にとって財産だし、これ以上の本にであえるのか
正直、楽しみでもあり、多分ないんだろうな、と思うと、今後が寂しい。

コロナによる制限が解かれたあと、いつかバルセロナに訪れて、クワトロ・ガッツや
レイアール広場、グエル公園、モンジュイックなど訪れてみたい。

今はそれが夢かな。

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[日記](読書) 忘れられた本の墓場(カルロス・ルイス・サフォン) [日記]


日本語版の完結編が発売ということで、改めて「本の墓場」シリーズの
第1作目から第3作目まで読んだので、改めての感想と記録。

カルロス・ルイス・サフォン。ご存知の通り、既にお亡くなりなっていますが、
最高傑作シリーズの完結編を遺してこれたことに感謝。
というか、このシリーズのそのものに感謝。

本好きには間違いなくたまらないストーリーだと思うし、
イマイチ、日本で知名度がないのが逆にうれしい気がする。

何度読んだかわからないけども、第1作目のダニエルとフリアンの物語から
第2作目のダビッドとクリスティーナ、そしてイサベッラの物語、そして
第3作目のダニエル、ダビッド、フェルミン、イサベッラなどなど
今までのシリーズ登場人物が紐づく物語まで、本当に面白い。今更ながら。

特に順番に読んで第3作品目の、フェルミンとベルナルダの結婚式に関して
娼婦ロシイートの感情は、ホロっときますし、
第2作目のロシイートのエピソードが思い出されて、ホロっときます。
第2作目の主人公ダビッドとフェルミンの過去、そしてフェルミンの感情と
第1作目につながらダニエルとの出会いにも、一言で表せない感情があります

このシリーズは、「忘れられた本の墓場」を巡る村上春樹風の作品なのか、
ダニエルとベア、ダビッドとクリスティーナ(とイサベッラ)の恋愛小説なのか、
一冊の本を巡るミステリー作品なのか
スペイン内戦のバルセロナを語った戦争・歴史小説なのか
主人公が悪に立ち向かう勧善懲悪の物語なのか、

たとえようがないけども、そのいずれでもあって、そのいずれでもない。

主な登場人物だけじゃなく、娼婦のロシイータ、家政婦のベルナルダや
その他旧市街に住む様々なひとたちの、生き生きとした会話は言動も素敵だし
もう一つこの作品が凄いのが、バルセロナの観光スポットをさり気なく紹介し
そこに行きたくなるようになっている観光パンフレットのような趣もある。

スペイン内戦時代をベースにしているので、必ずしも「楽しい」だけの
作品ではないのですが、読み終わると不思議に悲しくないのも不思議。

というか、やっと、第4作品めであり、完結編が手元に届きました。
今週末は眠れないなぁ、嬉しいなぁ。

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[日記](読書) 君の隣に(本多孝好) [日記]


続いて、本多孝好の「君の隣に」の感想と記録。
2015年に発刊された比較的新しい作品。確か昔も読んでたけど今一度。
この作品のあと「dele.」シリーズへと続いたりするので、初期作品から中間あたりかな。

毎作品、「静か」で、そして「生死」がテーマになってたりですが
この作品は、「デリヘル」の女社長と、それを引き継いだ「早瀬」という大学生のはなし。
ただ女社長の娘との母娘関係だったり、早瀬が追跡する女性失踪事件のハナシだったり
章毎に主人公がかわって、いくつかのエピソードが重なりあってたりするんだけど
ちょっと「薄い」気もしなくもない。

まぁ、男性なら一度は「デリヘル」を利用したことがあるかもですけども
そこで働く女性、そこを利用する男性(客)、そして雇い主の心情が客観的?に
綴られているので、ちょっと今後の利用は・・・という感じでもある。

最終的に母娘のハナシになっていくんだけども、「ちゃんちゃん」って感じで
本多孝好作品には珍しく、あまりに後読感もないかなぁ。

確かに親子関係もそういうこともありそうだけど、なんだろう。
少しきれいすぎるのか、なぁ。



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[日記](読書) MISSING(本多孝好) [日記]


先に読んでいた「レックスが・・」が重すぎだったので、
安定の本多孝好作品も同時に読んでいた。「MISSING」の感想と記録。

といっても、この作品も他の本多孝好作品同様、何度も読んでいるので
特に短編集だと、「MISSING」だったか他の作品だったか、良くわからない状態。
読み始めて、「あぁ、こんなのあったなぁ」みたいな感じで思い出す。

「MISSING」で一番好きなのは「瑠璃」(だったと思う)。

当時、高校生のルコは、いわゆる「暴れん坊(手に負えない)」な女の子で
従妹の12歳「僕」は、そんなルコが初恋だったという想定のルコとの夏の思い出。
暴れん坊だったルコも、現在はすっかり大人の女性になり、「僕」と再会するが
変わってしまったルコに、ルコ自身が・・

本多孝好作品どれも「死」がテーマにあって、このデビュー作でもある短編集の
どれも「死」がきっかけになっている(あるいは結末)になっている。

今読み返すと、1990年代の作品ということもあるし、
本多孝好のデビュー作ということもあって、設定、内容ともに本当に「青い」。
若い男が妄想しそうな設定が随所にあるので、気恥ずかしさは否めないんだけど
当時自分も若かったので、ハマりそう(実際ハマった)な作品ばかりですね。

高校生と恋に落ちる高校教師
同居した妹と、その妹の友達との話
祖母の依頼で、女子高生を探偵したり等、なんだこの設定たちはと思うねぇ。

内容も、少し残念だったりするんだけど、
随所に「dele.」だったり、その後の作品にも通じるものもあったりで
今読んでも、それはそれで面白かったりする。

「過ちはだれにでもあります。過ちを繰り返すのは、愚かな人のすることです」

この短編で一番すきな?言葉かなぁ。



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[日記](読書) レックスが囚われた過去に(アビゲイル・ディーン) [日記]


ハヤカワのミステリーは、何も考えず読んでしまう・・ということで
これもその一つ、「レックスが囚われた過去に(GIRL A)」の感想と記録。
当然のように作品(の内容)も、作家さん(アビゲイル・ディーン)も
全く存じ上げていない状態だったので、けっこう、苦痛でしたね・・

苦痛の理由は、内容が結構悲惨で、あとがきを読むと、題材になった事件も
あったようで、後読感も決して良くない・・。

企業買収などを専門とする弁護士・レックス=GIRL Aが、
母親が死んだ(@刑務所)ということでロンドンに帰郷し、母親の遺産と
かつての住み家の処分をきめるため、バラバラになった兄弟たちに会いに行く。

なぜ母親が服役していたのか、なぜ兄弟たちとバラバラになったのか、
作品全編を通じ、兄弟たちにあうことで徐々に語られていくが、
冒頭、父親からレックスと妹・イーヴィが「鎖」でベッドに拘束され、
食べ物もろくに与えられていない状態から、レックスのみなんとか逃げ出し
兄弟たちが助けられたことが分かる。

ハヤカワミステリーなんですけど、これはミステリー作品ではなく、
エンタメ要素も限りなく薄いと思う。

どこに話が落ち着くのかも良くわからないし、
レックスがどうやって逃げ出せたかも、物語序盤で語られているし
ハナシそのものも「悲惨」なので、なかなかページが進まない。
しかも、1ページは2分割されて文字もしっかりあるし、かなり大変。

読み終え、レックスが抱えていた過去が分かる。
なるほど、日本語訳タイトルの「レックスが囚われた過去」というのは
そういうことだったのね、という感じだけど、決して「良い」ということはない。

ただ悲惨だし、悲しい。
これがまた「現実の事件」をもとにしているというのがさらに悲しい。

どこの国にも、街にもありそうというか、あるんでしょうね、少なからず。
或いは、「人間」ではなく、「ペット」との生活もそうなりそうで、怖い。





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[日記](読書) 三日間の隔絶(アンデシュ・ルースルンド) [日記]


アンデシュ・ルースルンドの最新作(邦訳)、「三日間の隔絶」の感想と記録。

タイトルからすぐにグレーンス警部&元潜入捜査官ピート・ホフマンものと分かる。
確かに面白いんだけど、そろそろ違う作品も読んでみたいと贅沢ながら思うけど
読んでみると、「やっぱり」面白い。

今回は17年前にグレーンス警部が取り逃がした家族殺害(娘が生き残る)の事件と
ピート・ホフマンとその家族に迫る危機が交錯していくストーリー。
そこにいつもの同僚や上司、部下が絡んでいく。

グレーンス警部ものとしても長いし、登場人物の人間関係は熟知しているので
シリーズを読んでいるものとしては、過去の事件、背景なんかが無くとも
全然OKなんですけど、初めて読む人たちにとっては、物足りないかもしれない。

ただピート・ホフマンが絡む作品は、プロットがよくできているので
そのあたりの「過去」が分からなくとも、エンタメ作品として十二分に面白いと思う。

今回は過去の生き残りの長女(当時5歳、現在22歳)を探しながら、
ピート・ホフマンに科せられた、なぞの武器密売に絡む真相を追っていくと
なるほど、、、こういう真犯人にいきつくのね、という感じ。よくできているし、

ピート・ホフマンが絡むと、一気にスケール感がまし、
アメリカ、アフリカ、ときて今回は、アルバニア(シュコドラ)が舞台なる。
このあたりは、北欧ミステリーにはあまり見かけないスケール感かな、と思う。

ただ無茶苦茶楽しんだ自分が言うのも何なんですけど
普通に、スヴェン、ヘルマンソン、エリックとグレーンス警部だけで完結する
シリーズ初期のような作品が読んでみたい。

この作品の良さはスケール感よりも、
グレーンス警部の内面(苦悩や孤独)だと思うし。

まぁ、繰り返しだけど、面白いのは変わらないんだけどね。
既に、次回作(グレーンス警部&ピート・ホフマンもの)も刊行されているようなので
邦訳をまちたいですねぇ。



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[音楽] TOUR 2022 FANKS intelligence Day 2 (TM NETWORK) [音楽]


久しぶりの、TM NETWORKのツアーに参加できました。
「TOUR 2022 FANKS intelligence Day 2」(東京国際フォーラムの初日)

18時開場の19時スタート。時間丁度にスタート。個人的には珍しい感じ。

【以下、は少しネタバレ】




ステージ上は、白っぽい、雲の様な天井付近にあったり
最近の小室さんのシンセ群が円形(コの字状?)が向かって左手
木根さんブースと思われる向かって右手にも、キーボードが少々置いてある感じ。
その後ろには、これまた白っぽいスクリーンが斜めに立てかけてある

セットは凄いシンプルで、スクリーンも綺麗にというよりも
無機質なものが立てかけてあるといった感じで、全体的にも色が少なくシンプル。

そしてオープニングは、新曲のインストから(1曲分はある長さ)。
天井付近にあった白っぽい布は、どうやら「ライト群」を覆っていたようで
TMお得意のライトセットが「上」に移動し、
覆っていた布がはがされてライトアップ。

後ろの壁はスクリーンになっていて、妙に綺麗だった。
「QUIT 30」ツアーの進化系ということで、さらに映像はクリアで色の発色も
すごかった。あとライトは予算の都合もあるんでしょうけど、決して大がかりでは
ないものの発色数も多かったし、工夫があって、
今の予算でも、これくらい「知恵」絞れば見栄えがイイのね、なんて感心したりする。

TMは昨年から、「How Do You Crash It ?」というリモートライブを発表して
小室さんの最新の「興味」(音楽的なところ以外でも)が理解できるのですが
この日の演奏は、そこからのダイレクトな発展形というような感じは薄いかな。
勿論、その延長線上にあるのは間違いないし、いくつか選曲も被っていたけど
なるほど、「いいじゃない」、というのが素直な感想。

開場後のステージでは、ジャズが流れていたので
最近の小室さんの興味ジャンルである「ジャズ」っぽい演奏を意識したのか
木根さんのキーボードも、TM時代でジャズっぽかった感じはより強調され
小室さん自身も、「How Do・・・」では、弾いているのか、分からない感じが
今回は、しっかり鍵盤を弾いていたし、最近の演奏では、
一番、昔のTMっぽい感じだった。なるほど、小室さん、練習してますね。

一番、気に入ったのは、「KISS YOU」と小室さんのソロ(How Doではインスト)、
そして、「Give your beat」。

ウツが割とステージ上からはけず、おもむろに木根さんブースの後ろに
ちょこんと座っていたし、パフォーマンスもなかなか良かった。

気が付くと21時。ちょうど2時間くらいだったのか?と思うと
恐ろしい初老の3人。私はどこかで座りたくなったけども、その隙がなかった。

お見事。

期待していなかったところもあるけど、いいじゃないか、TM NETWORK。

追加公演も期待できますねぇ。


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[日記](読書) 棺の女(リサ・ガードナー) [日記]


アメリカの人気ミステリー作家(らしい)、リサ・ガードナーの
DDウォレンシリーズの「棺の女(FIND HER)」の感想と記録。

主人公であるボストン市警の殺人課の部長刑事・DDウォレンは
リサ・ガードナーの作品に何度かでている模様。
本作では、負傷を追い管理職になっているが、管理職というよりも
現場に赴いて行方不明になった女性フローラの捜査にあたる。

今回はタイトルにもなっている「棺の女」つまり
トラック輸送業者に、トラックに設置された棺大の箱に1年以上、
拉致監禁されていたフローラが、再び拉致される。
但し今回はフローラが独力で逃げ出し、犯人を殺害し、
ボストン市警(つまりDD)に保護されるが、
再び、フローラが行方不明になる。

フローラは再び監禁されたのか、犯人はだれか
他にも監禁されていると思われる女性の安否は?

人気ミステリー作家らしく、謎が謎を呼ぶというか、
どこに落ち着くのか全然わからないまま、中盤を過ぎて‥という感じ。

フローラは、自身のように拉致されている女性(事件)を
独自調査しているのか?(それとも、拉致そのものに関与?)

過去の監禁時にフローラと犯人の関係は?
フローラ自身が別の監禁事件に関与しているのか?
今回のフローラは拉致されているのか?それとも単に行方が分からないだけ?

なにはともあれ、
監禁されているシーン(過去・現在)の描写が残酷だったり
そもそも箱の中に監禁されているという題材自体が残虐だったりするので
読みながらもちょっとつらい(適当に読み飛ばすところもあったりする)
カリン・スローターとは違う意味で残虐なんだけど
いまのところ、カリン・スローター作品にある人間模様(群像)が分からないので
真の面白さがまだわからないというのが正直なところ。

DD(女性)とその夫、今回登場したFBIのサミュエルなどなど
魅力的な登場人物が多いので、シリーズを読んでいくと面白さが増しそう。
でも、残虐ですねぇ。

とりあえずはハッピーエンド。


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