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[日記](読書) 姿なき招待主(グウェン・ブリストウ) [日記]


グウェン・ブリストウ、ブルースマニング夫婦の共作、「姿なき招待主」の感想と記録。

1930年に米国で刊行されたという本作品。

米国では、違うタイトルで舞台化されて、その数年後には同じような設定で
映画かや他小説に多くのインスピレーションを与えたという、、。
その際たるものが、アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」らしい。
アガサ・クリスティーをキチンと読んだことがないので分からないのですが
事件の場所が違うだけで、ほぼ同じ設定らしく、
あからさまに、本作品を読んだ、或いは舞台、映画を観た、としか考えられないよう。

ニューオーリンズのペントハウスでサプライズパーティをするという
招待主の名前のない、招待状が、8人の男女に届く。
1人ずつ、受け取った時に、招待主を想像しながら、そのパーティに参加すると
だれも招待主ではないという。

1.社交界で有名人の女性
2.大学の学部長の男性
3.銀行家の男性
4.劇作家の男性
5.弁護士の女性
6.政治家の男性
7.手芸家の男性
8.映画俳優の女性

それぞれが、それぞれと反目あるいは親しい関係。

学部長を推薦したのは銀行家
銀行家のライバルである政治家
政治家のお抱え弁護士
学部長から大学職を追われた手芸家
手芸家と親しい女優

パーティに参加したところで、備え付けの大型ラジオから
1名ずつ、朝まで死んで(殺して)いくという謎の招待主の声。

パティオからの脱出は様々な装置で不可能となっており
8名は、誰が犯人(招待主)なのか、どうやって脱出するかを議論するが
招待主(声)の言う通り、1名1名、死んでいく・・・。

まさに舞台を観ているような作品で、どんどん話が進んでいく。
一気読み。

面白いけども、1930年の作品なので古臭いのは否めない
でも、なるほど、本来ならば、もっと脚光を浴びても良かったかもしれない。

※この作家(夫婦)は、小説家以外で著名な方らしい


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