[日記](読書) ザ・ロング・サイド(ロバート・ベイリー) [日記]
ロバート・ベイリーの人気シリーズの最新刊、「ザ・ロング・サイド」の感想と記録。
片仮名で、「ロング」とあるので日本人的には「Long(長い)」を想像も、
読んでいて「Wrong」の、文字通りの認識違いであることが分かります、、。
このあたり、日本とタイトルはどうなんでしょうね、、
「間違った側」という意味でタイトルを付けないと意味が分からないし
「長いサイド」とあえて日本人に知らしめる必要もないと思うのですが。
ということで、"タイトル"どおり、今回も一見不利に思える容疑者を
敏腕弁護士・ボーが無実判決を勝ち取るか・・・?のストーリー。
舞台はお馴染みアメリカ南部、テネシー州プラスキ―
そしてベースには、アメリカンフットボール
アフリカ系アメリカ人への差別など。
今回の容疑者は、プラスキ―で、有望なアメフト選手(高校生)。
恋人は、まさにメジャーデビューを勝ち取ろうとする
バンドのボーカリスト。
恋人が出場する試合後には、バンドコンサートがあり
その深夜に殺されてしまう。
そして、その現場には、試合で大活躍した恋人が放心状態で発見され
恋人の殺害容疑で逮捕される。
じつはこのアメフト選手であり高校生は、ボーが営む農園で働いており
親しくしていた関係もあり、ボーに弁護を依頼するが
殺害されたとする女性は、地元で人気者であり
あらゆる証拠から、もはや犯人は決定的という状況のなかで
ボーは弁護を躊躇する・・けど、当たり前として弁護します(王道ですね)
その後も、基本的にこのシリーズの王道展開だと思います。
完結編なので、大大どんでん返し、大盛り上がり、まさかの・・と思いきや
やっぱり、最初の頃の方がドキドキ感あるし、ヒネリもあまりない気がします。
途中、一所懸命、真実はあっちか、こっちか、思わせぶりに”匂わせ”ますけど
それももはやシリーズを読んでいると、あまり引っかからないというか、、
まぁ、作者自身、やはりこのシリーズは、"トム"の物語ですし
彼が作品からいなくなってしまったので、
それよりも、人種や地域の軋轢だったりが(ストーリーや意図の)
中心なのかな、と思います。
ロバート・ベイリー作品としては、まだまだあるようで
今後も、どんどん、発売して欲しいと思います。