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[日記](読書) 三日間の隔絶(アンデシュ・ルースルンド) [日記]


アンデシュ・ルースルンドの最新作(邦訳)、「三日間の隔絶」の感想と記録。

タイトルからすぐにグレーンス警部&元潜入捜査官ピート・ホフマンものと分かる。
確かに面白いんだけど、そろそろ違う作品も読んでみたいと贅沢ながら思うけど
読んでみると、「やっぱり」面白い。

今回は17年前にグレーンス警部が取り逃がした家族殺害(娘が生き残る)の事件と
ピート・ホフマンとその家族に迫る危機が交錯していくストーリー。
そこにいつもの同僚や上司、部下が絡んでいく。

グレーンス警部ものとしても長いし、登場人物の人間関係は熟知しているので
シリーズを読んでいるものとしては、過去の事件、背景なんかが無くとも
全然OKなんですけど、初めて読む人たちにとっては、物足りないかもしれない。

ただピート・ホフマンが絡む作品は、プロットがよくできているので
そのあたりの「過去」が分からなくとも、エンタメ作品として十二分に面白いと思う。

今回は過去の生き残りの長女(当時5歳、現在22歳)を探しながら、
ピート・ホフマンに科せられた、なぞの武器密売に絡む真相を追っていくと
なるほど、、、こういう真犯人にいきつくのね、という感じ。よくできているし、

ピート・ホフマンが絡むと、一気にスケール感がまし、
アメリカ、アフリカ、ときて今回は、アルバニア(シュコドラ)が舞台なる。
このあたりは、北欧ミステリーにはあまり見かけないスケール感かな、と思う。

ただ無茶苦茶楽しんだ自分が言うのも何なんですけど
普通に、スヴェン、ヘルマンソン、エリックとグレーンス警部だけで完結する
シリーズ初期のような作品が読んでみたい。

この作品の良さはスケール感よりも、
グレーンス警部の内面(苦悩や孤独)だと思うし。

まぁ、繰り返しだけど、面白いのは変わらないんだけどね。
既に、次回作(グレーンス警部&ピート・ホフマンもの)も刊行されているようなので
邦訳をまちたいですねぇ。



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