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[日記](読書) レックスが囚われた過去に(アビゲイル・ディーン) [日記]


ハヤカワのミステリーは、何も考えず読んでしまう・・ということで
これもその一つ、「レックスが囚われた過去に(GIRL A)」の感想と記録。
当然のように作品(の内容)も、作家さん(アビゲイル・ディーン)も
全く存じ上げていない状態だったので、けっこう、苦痛でしたね・・

苦痛の理由は、内容が結構悲惨で、あとがきを読むと、題材になった事件も
あったようで、後読感も決して良くない・・。

企業買収などを専門とする弁護士・レックス=GIRL Aが、
母親が死んだ(@刑務所)ということでロンドンに帰郷し、母親の遺産と
かつての住み家の処分をきめるため、バラバラになった兄弟たちに会いに行く。

なぜ母親が服役していたのか、なぜ兄弟たちとバラバラになったのか、
作品全編を通じ、兄弟たちにあうことで徐々に語られていくが、
冒頭、父親からレックスと妹・イーヴィが「鎖」でベッドに拘束され、
食べ物もろくに与えられていない状態から、レックスのみなんとか逃げ出し
兄弟たちが助けられたことが分かる。

ハヤカワミステリーなんですけど、これはミステリー作品ではなく、
エンタメ要素も限りなく薄いと思う。

どこに話が落ち着くのかも良くわからないし、
レックスがどうやって逃げ出せたかも、物語序盤で語られているし
ハナシそのものも「悲惨」なので、なかなかページが進まない。
しかも、1ページは2分割されて文字もしっかりあるし、かなり大変。

読み終え、レックスが抱えていた過去が分かる。
なるほど、日本語訳タイトルの「レックスが囚われた過去」というのは
そういうことだったのね、という感じだけど、決して「良い」ということはない。

ただ悲惨だし、悲しい。
これがまた「現実の事件」をもとにしているというのがさらに悲しい。

どこの国にも、街にもありそうというか、あるんでしょうね、少なからず。
或いは、「人間」ではなく、「ペット」との生活もそうなりそうで、怖い。





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