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[日記](読書) 凍りのくじら(辻村深月) [日記]


辻村深月の過去作品、「凍りのくじら」を読んだの記録する。

辻村深月氏の作品は「東京會舘」、「子供たちは夜と遊ぶ」に続いて、3冊目。
「東京會舘」はイイはなし、「子供たち~」はミステリ、そしてこの3冊目は
ミステリと群像劇の中間だろうか。

登場人物はドラえもん好きの主人公(女性・高校生)とその元カレ(ダメ人間)、
不思議な上級生(男)と少年、そして女友達、母親。

ドラえもん好きな主人公ということで、各章はドラえもん風(道具の名前)に
なっているし、ストーリも一応道具にちなんだものになっている。
例:かわいそメダル(持っていれば、何でも許してくれるメダル)

が、内容は重苦しく序盤から中盤まで、この元カレがダメすぎて辟易する。そういう
展開というか、それがないと最後につながらないので仕方ないのだが、
本当にダメすぎて、さらにその元カレとの関係性もダメすぎてつらい。

そして不思議な上級生のオチが、「???」過ぎて
辻村深月の作品らしいといえばそうなのかもしれないけど腑に落ちない。

結局、ミステリなのか、いい話なのか、悪い話なのか
単なるドラえもんへのオマージュ、ドラえもん愛を語る作品なのか・・・。
まさに少し不思議(SF)な作品ではあった。

今のところ、東京會舘>子供たち~≧凍りのくじら、かなぁ。


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[日記](読書) アルファベットハウス(ユッシ・エーズラ・オールスン) [日記]


特捜部Qでおなじみ、ユッシ・エーズラ・オールスンの「アルファベット・ハウス」を
読んだので記録。

設定は第二次世界大戦のイギリス空軍の二人のパイロットの話。
連合国(米)の要請を受け、ドイツ基地を秘密裏に撮影する任務の遂行中に
撃墜され身を隠して逃亡するさなか、
アルファベット・ハウスと言われる精神科病棟に収監されてしまうお話。

作品は2部構成になっており、第1部ではドイツから逃亡まで
第2部では逃亡後、約30年後(ミュンヘンオリンピック)のお話。

細かいところはフィクションだろうし、こういう人体実験が本当にあったのか
とかは信じることは出来ないけども(あるにはあったんだろうは思うけど)

この作品の面白いところはそういう、ナチス=ひどい、ということを
高らかにうたった作品ではなく、あくまで、この二人のパイロットの友情と
愛憎が中心というところ。とくにラストの展開は、読者を裏切ると思うし
私の想像を超えていた。てっきり、「友情」なので二人の関係がもっと・・と
思っていたのだが、単純にそうはいかず、良く言えばびっくり、
悪く言えば、すっきりしないモヤモヤ感が残ってしまう。

でも、特捜部Qシリーズの少しズレた面白さを読んでいたので
この作家らしいと思う。

ただ第1部の展開というか、内容が重苦しいのでここを乗り切るのが大変。
もう少し息抜き的な展開もあってよかったと思うし、
もっとスピーディに、短い感じで語ってくれてもよかったのだが、
この重苦しさが、第2部の展開の重要な要素なので、削れなかったのだろう。

なかなか面白い作品ではあった。

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[日記](読書) 巨神降臨(シルヴァン・ヌーヴェル) [日記]


シルヴァン・ヌーヴェルの「巨神」3部作の最終巻を読んだので記録する。

巨神計画・・・・巨神の組立
巨神覚醒・・・・巨神@異星人の戦い
巨神降臨・・・・巨神@地球の戦い、という感じだっただろうか。

シリーズ最終巻ではロシア、アメリカの一部の新規キャラが登場するが、
相変らず主な登場人物@地球はこれまでと変わらず少なく
ローズ、ヴィンセント、エヴァが中心。
そして全2作同様、物語はインタビュアーとのやりとり、自身の記録的な
表現で進んでいく独特な手法。

ロボット(SF)作品といってもこのシリーズには、さほどSF的な要素が
全体を締めているわけでもなく(いや、ロボット、異星人なので間違いなく
SF作品なのだが)、どちらかというと、現在の地球に
突然、異星人が残したロボットを確認したらどうなるか、という
人間観察的な要素が強く、哲学的な作品だと思う。

ロボットがガンガンやりあう場面にもあるにはあるが少ないし
パイロットは普通のおっさんとおばちゃん、子供だし
ニュータイプとか、美少女とか、そういう日本のアニメてきな
パイロット特性(適正)も特にない。といって、たまたま乗り込んで
「これ動くじゃないか!?」とかそういう流れもなく、ある種淡々と
したものだとも思う。(ロボットの倒した武器はバクテリアだし、地味)

とんでもない武器(=ロボット)を手に入れた時
人々や、大国(ロシア、アメリカ、中国など)の反応が現実的で皮肉。

SFを題材にしてはいるけど、割と現実的なお話と思ってしまうのが
面白い作品だな、と。



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[グルメ] 鮨こころ(神楽坂)(★★★★★) [日記]


2019年末、神楽坂の鮨・心に再訪したのでその記録。

既に予約済みと勘違いして数日前に大将に電話に滑り込みで予約させてもらった。
気が付いてよかった・・・。「心」違いで違うお店に予約していた。。危ない。
この日もお客が多く(海外の団体、男女2組)、繁盛されてましたね。

おつまみから握りまで毎度毎度本当に美味しい。
これ以上のお鮨屋さんはあるのだろうかと、毎度思うのだが・・・。
名だたる名店、評価されているお店(鮨さいとう、かねさか、宮川)とも比較して
なんら負けていないし、なんならそれ以上とも思うし。

絶対的にマグロは美味しいし、その他のネタも美味しい。
そして何より、握りの多さ、ツマミの多さは群を抜いている。

CPとしては宮川さん@札幌のほうが上かもしれないが
都内でこれだけの質と量で満足させてくれるのは、心さんだと思うのだが。

ちなみにこの日は特別なデザートもあったりして美味しく、楽しく頂いた。

無理言って予約させてもらい、美味しいお鮨を頂くことが出来て
本当に幸せな2019年の締めだったと思う。

2020年も引き続きお世話になりたいお鮨屋さんです。


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