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[日記](読書) ディオゲネス変奏曲(陳・浩基) [日記]


続いて、香港の推理小説、陳・浩基の「ディオゲネス変奏曲」を読んだので記録。
これは短編を集めた短編集で、10周年記念で刊行された作品のよう。

陳・浩基の作品は、「13.67」が面白かった。SFチックでもあり、推理小説だったり。
日本でも受けそうな(実際、受けている?)作家さんだと思う。

長短の短編が17編。どれも、少し不思議な作品たち。
どの作品も最後に「あ~、なるほど」的な腑に落ちる感じが気持ちいい。

時間を売買する作品は、自分だったら時間を売るのか、時間を買うのか、
どっちかな、と思ってみたり。

なかなか良い作家にあった気もするし、欧米、日本以外でもやっぱり
面白い作家は当たり前ですけど、沢山いますね。

逆に日本のミステリが独特過ぎて、少し違和感も覚えるところもある。
アニメ同様、日本の小説も純粋培養されてきたのかもしれないなーなんて。



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[日記](読書) I.Q. (ジョー・イデ) [日記]


アメリカのギャング?小説、ジョー・イデの「I.Q.」を読んだのでその記録。

ジョー・イデは日系アメリカ人らしい、そしてこの作品は数々の賞に輝いている。

ストーリーはL.A.に住む探偵、アイゼイア(通称・"I.Q.")と、相棒?のドッドソンが
ラッパーの警護および、事件解決を依頼されるのと
アイゼイア、ドッドソンの腐れ縁の始まりの物語が並行していく。

アイゼイア、ドッドソンも黒人であり、描かれるのは黒人社会、そしてギャング。
ラッパーやその取り巻きの会話、ギャング同士の会話、そしてカルチャー。
まさに日本人が想像する社会が語られていると思うし、そういうところが
評価されての数々の賞の受賞なのかな、と思う。

新しいシャーロックホームズの登場とか、言われているけど流石にそこまでの
魅力というか、力強さは無いと思うけど、簡単に読めるギャング小説と思えば
面白い作品だと思う。

登場人物がどうしようもない馬鹿ばっかりだけど、そういう社会で生きていく
ことの覚悟というか、こういう社会もあるのかなーなんて思うと余計に面白い。

カッコよさの基準が違い過ぎる・・・・(よくも悪くも)
リーチャーがいたら、速攻、殺されている連中ばかりですよね・・(苦笑


シリーズ化されているので、ジャック・リーチャーシリーズが終わった今
こちらを追っかけてみようと思う。


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