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[日記](読書) ミッドナイト・ライン(リー・チャイルド) [日記]

ジャック・リーチャーシリーズの最新刊(日本語訳)、
「ミッドナイト・ライン」を読んだので記録。

ついに「キリング・フロアー」から続いたジャック・リーチャーシリーズも
2017年に刊行された日本での第10作目「ミッドナイト・ライン」まで追いついた。
と言っても既に米国では23作目が発表されているので、そろそろ次巻(Past Tense)の
日本語訳版も発売されてもおかしくない。

「ミッドナイト・ライン」も他シリーズ同様、バス旅行中の小さな出来事から
大きな事件に発展していく。今回は、とある古道具屋でみつけたアメリカ軍の
陸軍士官学校の卒業リングが、その「小さな出来事」。
卒業生のリーチャーは貴重な卒業リング(というか、卒業した証)を売却する事が
信じられず、その持ち主が何らかの事件に巻き込まれていると予想する。
またその指輪のサイズは小さく、持ち主は女性で卒業年から推測すると
まだまだ軍内の女性偏見のなか、士官学校を卒業した優秀な学生(軍人)と推測する。

古道具屋の店長から始まり、小さな断片を組合せ徐々に持ち主に近づいていく。
リーチャーらしく、士官学校の校長や、探偵、持ち主の家族なども仲間に、
そして巻き込みながら事件を解決していく。

アメリカでは「ジャック・リーチャー」シリーズらしいと評判らしい。
確かにバス移動中に、そして、様々なテクニックとウンチクを繰り広げ
元憲兵らしく軍の悪行を懲らしめる(暴く)、彼らしい物語だと思う。
勿論、美人も出てくるし。キリング・フロアーなどに近いのかもしれない。


ただリーチャー自身が抱える問題などには全く触れらず
これだけ読むとただの、薄っぺらいアクション作品だろう。
シリーズを量産し続ける以上、リーチャーの心理や背景に触れるよりも
触れない方がストーリーを構築し易いのかもしれないけど。

次回作はリーチャーと父親の関係性が紐解かれるとあとがきに書いてあった。
そろそろ、リーチャーの年齢設定的にもシリーズ完結しても良さそうなので
その前振りの作品になるのだろうか。というか個人的になってほしい。

最新刊まで追いついたので、とりあえずは一旦リーチャーともおさらば。
個人的には、そろそろ落ち着いてもいいんじゃない?と思うし(前述)
恩師(大佐)の娘とどうなったの?と思わずにいられないのだが(苦笑




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