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[グルメ] 鮨かねさか(★★★★)と東京會舘スイーツ [日記]

今年最後の鮨・かねさか(銀座本店)。

狭い階段をくだり、のれんをくぐるといつもの三平店長。
大将はパレスが主戦場ということで、この日も三平さんのみ。

おつまみ(かつお、たこ、あわび、のどぐろ、かわさぎ等)に
にぎり(マグロ、えび、あなご、しめ鯖、うに、あじ等)の安定したネタ。
三平さんとの会話も変わらずで、安定の江戸前鮨だなぁ、と今回もしみじみ。

相変らず新たな物件を探していると言う事で
この十数年、2番手をはっていた(今は本店を任されている)三平さんが
独立するのか、はたまた新しい物件のもとで、本店を続けていくのか
大変楽しみですねぇ。

最高の鮨ネタとシンプルな江戸前鮨は守ってほしいな、そして銀座という
場所で握るというところにも。

文字通り「とろける」マグロは最高です・・ほんとに旨い。
他のお鮨屋さんのマグロもいいけど、いつも最高のマグロを食べられるのは
かねさか、ではないだろうか。(まぁ、「だけ」ではないと思うけども)
このお店の凄さは「定番」に拘り、いつ訪れても「定番」の質は
落とさないというところ。美味しい、趣向を凝らすお店は都内にも
沢山あるけれど、どの時期に行っても定番のネタ、特にマグロの
クオリティを落とさないのは凄いし、旬なネタも他店と比較して負けない
クオリティは凄いと思う。流石、一大勢力、かねさか。

また来年、機を見て訪問したいですねぇ。

ちなみに今回は東京會舘に赴きケーキ(クリスマス)とシュトーレンを購入。
どちらも美味しく頂いたが、東京會舘の触れ込みのとおり
ロングセラー商品と言う事で、とくにインパクトを感じるスイーツではなかった。

いい意味でも、悪い意味でも、と言う事なんだと思うけども。
そもそも東京會舘のスイーツが食べたくなったのは、會舘を題材にした
辻村深月の小説を読んだから。ベストセラーよりロングセラーを。

ただ確かに美味しいんだけどね。ここじゃなくとも・・・という感じではあった。
ずっと食べ続けている人にはタマラナイんだろうなぁ、きっと。
奇をてらったわけでもない、安定の美味しさですからね。

今回食べたクリスマスケーキでは、シュトーレンのほうが好みかなぁ。
ドライフルーツと生地の甘さ、触感が絶妙でいくらでも食べられた。
量も結構あったし、コストパフォーマンスも良いと思う。

また来年(のXmas)の楽しみですね。

銀座に行くとGINZA SIXにあるクッキーを買いたくなってしまうのだが
今回は諦めましたね。手荷物が多すぎで。「胃」的には大丈夫でしたが。
来年、鉄板焼き(おのでら)にいくのでその際に買おう。
辻利の八つ橋も食べたい。



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[日記](読書) パーソナル(リーチャイルド) [日記]

日本で刊行されているジャック・リーチャーシリーズも、この「パーソナル」と
その次の「ミッドナイトライン」の2つだけになった(12月23日時点)。

一気読み間違いなし、と触れ込みがあったのだが、まさに一気読みした。
いい意味でも悪い意味でもなんですけど。

今回は久しぶりにジャック・リーチャーは海外遠征を行う。
パリでフランス大統領が狙撃され、その犯人がロシア、イギリス、米国などの
数か国の「凄腕」スナイパーに絞られたから。

米国のスナイパーはかつてジャックが捕まえたことのある犯罪者で
出所してまもなく米国から消えた。

ジャックと共にパリの狙撃箇所を調査するロシア、イギリスの「機関」。
ジャックを狙ったと思われる弾丸はそれてロシア(SVR)の調査員の頭を打ちぬく。
そしてG8が開かれるロンドンで各国の首脳が集まる中
ジャックの追撃が始まる、という流れ。

今回は部隊が「パリ」「ロンドン」ということで、少しだけジャックの亡き母の
ストーリーが語られる。日本語訳のシリーズの中では久しぶりだと思う。

でも、それ以外は「まさに一気読み」で内容は特にない。
ヒネりもあまりないし、元々読みやすいシリーズではあるが、
その中でも非常に読みやすいし、展開が早い。
ジャックのお決まりの「ウンチク」がなければ、1冊で十分な量だと思う。

今回も「悪」は身内で、「美女」も登場。

スナイパーを追い詰めるところも非常にあっさりしていたし
誰が悪者か、もなんとなくわかるし、なんか妙にシンプルだったな。。。


何はともあれ、最新刊の「ミッドナイトライン」をよんで
シリーズをいったん終わらせよう。

というか、ジャックもいい年なんですけどね・・・(60歳間近だよね)

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[日記](読書) 巨神覚醒(シルヴァン・ヌーヴェル) [日記]


「巨神計画」の続編、シリーズ第2作となる「巨神覚醒」を読んだので記録する。

1作目同様、謎のインタビュアーとのインタビュー形式や記録を読ませる方法で物語が
進んでいく。1作目はこの方式がもどかしくてなかなかストーリーが進まないというか、
次のインタビューで、突然、違う展開になったり、何のことを話しているのかわからない
というか、前回のトラブルは既に収束しているのね・・とか、色々困惑した。

ただ2作目は、こっちがその展開に慣れたということもあるのかもしれないが
1作目と比較しても、よりスムーズに話が進んでいった気がする。読みやすくなった。

・・が、出だしでは面食らって、1作目に一度死んで復活したローズについては
既に組織に復活している、そしてその組織も整備され、地球防衛軍的になっていたり
そもそも時間も数年(10年くらい)たっている。

突然、「巨神」が登場した前回の地球から、10年も経っているんだけど・・・
そして、またしても「突然」、文字通り突然、2体目がロンドンに登場する。
つか、表紙には凱旋門前にそびえたつ「巨神」が描かれているんですけど・・・と
思っていたら、2作目では10体を超える巨神が登場する。

そして大暴れ・・・とはいかず、地味に「ガス」を噴出して人間を死滅させていく。
むしろ破壊的な行動をとったのは、地球人のほうというのが悲しい(核攻撃等)。

基本的な登場人物は前作と変わらず、パイロット、サイコな遺伝子専門の学者、
そしてローズとインタビュアー。

何よりも重要なのは、前作で精子・卵子の提供を無理強いさせられた
パイロットの二人の子供が登場すること。その為に10年後の設定が設けられたのだろう。

その子供の名前が「エヴァ」で、パイロットの男性の方(つまり父親)が
ヱヴァンゲリヲンのファンらしく、テンションがあがるのが笑える。

日本のロボットアニメに影響を受けている、という触れ込みもあったが
巨神(巨大ロボット)を中心に物語が進む以外、戦闘シーン(方法)なんかは
全然日本のアニメらしくないし、日本っぽくない。むしろオリジナルだと思う。

異星人との戦闘というか、最後の解決方法もいい意味で独特でいい意味で地味。

なるほど、面白くなってきた。

次の第3作も楽しみ、楽しみ。




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[日記](読書) 子供たちは夜と遊ぶ(辻村深月) [日記]


辻村深月氏の「子供たちは夜と遊ぶ」を読んだのでその記録。

同氏の「東京會舘」をテーマにした作品が大変気に入ったので、古い作品から
読んでみたくなり、まずは2005年に刊行されたミステリーを読んでみた。

正直に言うと、ありきたりの設定(ストーリー)だったり、思わせぶりな人物
相関図だったり、キャラクタ設定、ミスディレクションだったり
読んだ感想としては、まぁ2005年だったら面白かっただろうな、と思う作品。

大学生に頭のいい学生(狐塚と浅葱)と、狐塚の妹の月子(ただし、彼女は
ミスディレクションで、最後の最後に「狐塚の妹」と分かる)、
狐塚と同居している友人で遊び人で、ミステリアスな(暴力がち)な石澤と
月子の研究室の教授で、これまたミステリアスな感じの秋山。
まだまだ友人関係で「意味深」な人が出てくる。

街で殺人が起こるのだが、「i」と「θ」と名乗る犯人が犯行声明的な
メッセージを出す。「i」と「θ」を巡るミステリーなのだが・・・

結局のところ、犯人は落ち着くところに落ち着く。
やっぱり古い作品ということで致し方ないのかもしれない。


ただ読者を煽るストーリーは見事だと思うし
キャラクターの設定も、(当時の)読者ゴコロをくすぐるものだと思うので
やはり人気作家なのだな、と実感した。

徐々に新しい作品も読んでみたい。



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[日記](読書) 戦場のアリス(ケイト・クイン) [日記]


リーチャイルドのネバー・ゴー・バックのあと、CSでブラッドピット主演の
スパイ映画「マリアンヌ」をみて、スパイものが読みたくなり
ケイトクイン作の「戦場のアリス」の読んだ。のでその記録。

「〇〇のアリス」、「戦場の〇〇」というタイトルはよく目にする。
原作タイトルは、「The Alice Network」なので邦題にひねりがないのだが。

まぁそれは置いといて、作品自体は凄く評価がたかく、私自身のハードルも高めも
スパイもの以外の情報は入れずに読み始めた。

この小説は終戦間もないイギリスからスタート。
老いた、そして荒んだ女性・イブと、若くて計算が得意で妊娠中のシャーリー、
そしてイブの家政夫&運転手のフィン。
シャーリーの兄は帰還兵だったが、戦争の後遺症(精神的な)で自殺。
仲の良かった従妹のローズは戦争後、消息不明。
シャーリーは兄を助けることが出来なかったことに心を痛め、代わりにローズの
消息を何とか探り出そうとする。そんな中、かつてイブがローズとわずかな接点が
あることが分かり、妊娠中絶の強要されたスイスまでの旅の途中、逃亡を決意。

アリスというのは、シャーリーがかつて所属(働いて)していたスパイ網、
つまり「Alice Network」のリーダー・アリスのこと。

アリス自身、物語には登場するものの、主な主人公は前述の3人で
イブの回顧で語られる程度。

話の中心はイブのスパイ活動の回顧と、シャーリーとローズの物語。
時代背景(第一次世界大戦)、内容(スパイ活動、虐殺)ともの
大変重いものなのだが、読み終えた直後は、なぜかすがすがしい気分になる。

実はこの作品で登場する「アリス」は史実に基づいている実在した人物らしい。
というか、作者自身、このアリスに焦点をあてたかったらしく、
この作品はアリスの物語と言っても過言ではない。

でも架空の登場人物である、イブ、シャーリーの設定や関係性が素晴らしく
小説としてよく出来ていた。

戦争もので単に切ない、おどろおどろしい作品はよくあると思うけど
こういった後読感を与えてくれるノンフィクションであり、フィクションものは
案外珍しいのではないだろうか。

原作者のケイト・クインには、今後も注目ですね。
これ以上の作品を生み出せるのだろうか。








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[グルメ] 龍吟(★★★★★) [日記]

今年最後、3回目の「龍吟」に訪問したので記録する。

「龍吟」。言わずもがなミュシュランの三星店で、山本シェフは日本内外で
賞賛される随一の日本料理人。小十の奥田氏と同門(小十もミシュラン2つ星)

いつか行ってみたいと思うも、HPに書かれたお客への要望(要求)に尻込みをし
なかなか行く機会に恵まれなかったのだが、今年、ついに勇気を振り絞り訪問。

行ってみれば割とフレンドリーなレストランで、その味に感動。
気が付けば、今年だけで3度も訪問していた。

今回は12月初旬ということもあり、せいこ蟹が完全に目当て。
いつものように和紙のメニューをいただき、確認すると早くも2品目に登場。

で、一品目の海老芋の一皿後、漆塗りとカニの絵で彩られたお皿で登場。
綺麗に盛られたせいこ蟹は美しく、うんでもって「超」旨い。量もピカイチ。
玉子の塩っぱさとカニのうま味が絶妙。心持ち、小十さんのほうがガッツリで
味付けも濃い気がした。美しさとトータルバランス、カニ自身の味は
龍吟さんのほうが上の様な気も、正直、どちらも絶品・贅沢品です。
幸せ過ぎて危うく涙腺が・・・。

2品目で(この日の)主役を食べてしまった・・と、そのあとに続く料理に
一抹の不安も感じていたのだが、流石は龍吟。今回はカニと同等以上に
御造りのヒラメ&エンガワ、戻りカツオ、あん肝、揚げ物の白子、
焼き魚のキンキ、すっぽんのお椀、松葉ガニのつくねのお椀、
肉料理の鴨のステーキ&小さな鴨鍋、そして最後のうに丼&デザートまでも
とんでもなかった。間違いなく、文句なしに今年一番の日本料理。

前回までに頂いたオリーブ牛、初夏の鮎&鰻もとんでもなかったのだが
今回はさらに凄かった・・・・。うに丼にもられたうにの量もすごいし、
味付け(帆立の貝柱のあんかけ)も反則。鴨料理はステーキのあとに
ちっちゃい器の「鍋」が登場して、お肉そのものの味と、鍋(つくね)に
したときの鴨の味の違いも楽しめた。どちらも甲乙つけがたい旨さ。

時期的なものなのか、複数回の訪問でちょっと変えて頂いたのが幸いか
理由はよくわかりませんけど、、アンビリーバーな逸品の数々でしたね。

龍吟のレビューをみると「日本料理なのか」とか「派手(なだけ)」とか
「外国人向け」とか確かに賛否、好みは分かれるのでしょうね。
辛辣な意見もあるし、私のように「絶品」的な意見もあるし。

でも、山本シェフの本気の言動(料理)は圧倒されます。
その「批判上等」みたいな心意気や、お客を大事にしつつ、
食材の命を大切にする気持ちは私的には賛同します。

最高の食材=自然の恵み(命)を頂いているわけですからね・・・
客側もそれなりの覚悟が必要というか。

来年もぜひ訪問したいお店であることは間違いないですね。
美味&幸せな時間でした。。。。

でも小十にも行きたいし、他の日本料理屋さんにも行ってみたい。
東京、恐るべしです。



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[日記](読書) ネバーゴーバック(リー・チャイルド) [日記]

「61時間」から「最重要容疑者」をはさみ、ようやく「ネバーゴーバック」へ。
地理的にいうと「サウス・ダコタ」から「ネブラスカ」を挟んで「ワシントンDC」

サウス・ダコタの事件で「出会った」、現MP110隊の隊長(少佐)であるスーザン・
ターナーがやっと本当に意味で登場・・・のはずが、、なんとスパイ容疑で
収監されていて、リーチャーも暴行疑惑や、元妻から訴えられるわ、で
軍に強制的に戻る羽目になるところから本編が始まっていく。

ネバーゴーバックは文庫本のカバーは、トム・クルーズである。
既に映画化され、地上波(CS)でも放送されている。
映画も小説を読み終えてみたのだが、リーチャー、ターナー、モーガンなどの
主要メンバーの数人と、すごく大まかなプロットが同じ以外
ほぼ違うストーリーになっていた。そして大して面白くない。というか、
登場する組織や事件的に2時間の枠では語られないのだろう、きっと。

映画ではなんとターナーとリーチャーの逃避行(&反撃)に
リーチャーの子供(疑惑)が付いてくる。というか、ほぼ今回の主役級の扱い。
映画ではこの子供(疑惑)との関係性(父性)に焦点を当てていきたい、
というのがミエミエで、いかにもトム(ハリウッド?)が好きそうな展開。

小説ではリーチャーを貶める策略はこの子供(疑惑)と暴行(疑惑)の二つの
事件が絡むので、そこまで扱いは大きくなく、あくまでターナーのスパイ容疑、
リーチャーの過去の事件疑惑、そしてそれらをつなぐ陸軍の陰謀がメイン。

だいたいのプロットは、これまでのシリーズ同様、最初は些細な事件が
徐々に徐々に大きな組織や事件、陰謀に発展していくというものだし
事件解決の些細なとっかかりからリーチャーの推理が的確だったり、
追っ手をバッタバッタとなぎ倒していく展開、そして美女との一夜は
リーチャーのウンチクも同じ。

今回はターナー少佐が指示したアフガニスタンでの調査が
米軍のアヘン密輸に関係することになり、ターナーは命を狙われ
彼女に会いに行ったリーチャーもあらぬ嫌疑(子供&暴行)がかけられる。
ワシントン(基地)からハリウッド(子供と妻が住んでいる)まで、
なぞの刺客とのイタチごっこ、そしてリーチャーの過去(元妻とその娘)の謎。
ターナーとのロマンスの行方(というか、ガーバーの娘はどうした?)

タイトルはネバーゴーバックなのだが、ハリウッドから一旦基地(ワシントンDC)へ
戻って、事件解決。ターナーとの恋もここで終わる。

数作品前まではリーチャーの兄や母親、元上司(ガーバー)との
ちょっといい話もあったのだが、ここ数作品はただのドタバタ劇になっているので
内容としては薄目。でも、読みやすい。TVシリーズにもなるようなので
そういう軽めの感じ(物語)として読むのが一番なんだろう。

でも映画はちょっとね・・・、一昔前(80年代~90年代)のアクション映画。
最後も安っぽかったし・・・、まぁ、これはこれでありなんだろう、トムだし。

何はともあれ、ようやく61時間から続いた一つのストーリーが完結したように
思えるので、次回作のパーソナルは、どうなるのだろうか。


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