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[日記](読書) 巨神覚醒(シルヴァン・ヌーヴェル) [日記]


「巨神計画」の続編、シリーズ第2作となる「巨神覚醒」を読んだので記録する。

1作目同様、謎のインタビュアーとのインタビュー形式や記録を読ませる方法で物語が
進んでいく。1作目はこの方式がもどかしくてなかなかストーリーが進まないというか、
次のインタビューで、突然、違う展開になったり、何のことを話しているのかわからない
というか、前回のトラブルは既に収束しているのね・・とか、色々困惑した。

ただ2作目は、こっちがその展開に慣れたということもあるのかもしれないが
1作目と比較しても、よりスムーズに話が進んでいった気がする。読みやすくなった。

・・が、出だしでは面食らって、1作目に一度死んで復活したローズについては
既に組織に復活している、そしてその組織も整備され、地球防衛軍的になっていたり
そもそも時間も数年(10年くらい)たっている。

突然、「巨神」が登場した前回の地球から、10年も経っているんだけど・・・
そして、またしても「突然」、文字通り突然、2体目がロンドンに登場する。
つか、表紙には凱旋門前にそびえたつ「巨神」が描かれているんですけど・・・と
思っていたら、2作目では10体を超える巨神が登場する。

そして大暴れ・・・とはいかず、地味に「ガス」を噴出して人間を死滅させていく。
むしろ破壊的な行動をとったのは、地球人のほうというのが悲しい(核攻撃等)。

基本的な登場人物は前作と変わらず、パイロット、サイコな遺伝子専門の学者、
そしてローズとインタビュアー。

何よりも重要なのは、前作で精子・卵子の提供を無理強いさせられた
パイロットの二人の子供が登場すること。その為に10年後の設定が設けられたのだろう。

その子供の名前が「エヴァ」で、パイロットの男性の方(つまり父親)が
ヱヴァンゲリヲンのファンらしく、テンションがあがるのが笑える。

日本のロボットアニメに影響を受けている、という触れ込みもあったが
巨神(巨大ロボット)を中心に物語が進む以外、戦闘シーン(方法)なんかは
全然日本のアニメらしくないし、日本っぽくない。むしろオリジナルだと思う。

異星人との戦闘というか、最後の解決方法もいい意味で独特でいい意味で地味。

なるほど、面白くなってきた。

次の第3作も楽しみ、楽しみ。




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