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[日記](読書) 最重要容疑者(リー・チャイルド) [日記]


元軍人(憲兵)ジャック・リーチャーが活躍する人気シリーズの第何作目?という感じ。
というのも、原作では当然きちんと発刊されているのだが、日本ではなぜか
飛び飛びに発売されて、何が何だかである。

たしか「61時間」からリーチャーは、東に移動を開始していたと思うのだが
そして、私の理解では今作はその「移動」だと理解している。

物語はリーチャーのヒッチハイク中のトラブル。場所はネブラスカ。
わたしにはさっぱりわからないけどアメリカの真ん中の位置するようだ。

男女数名が乗車している。そこにリーチャーが乗り込んだのが
ちょうど、この町で殺人事件がおこり
どうやらリーチャーが乗車したこの車がまさに事件(犯人)の中心。

おいおいリーチャー。すごい経験とスキルを持っているのに
こういうありえない展開に巻き込まれ過ぎ、というか、わざとか?と
思ってみたりもするが、またしてもたどり着いたところで事件に巻き込まれる。

いつものようにリーチャーは自身の経験、スキルを活かしながら
強引に事件解決をしていく。とうぜん、語られるのは彼のウンチクだし
今まで通りの安定した、悪くいうと、何ら新鮮味のない展開。

そもそも今作品は、「移動中」の話なので
数あるこのシリーズの中の、数少ない日本語訳に選ばれたのかも
よくわからないのだが、面白いといえば面白い。
FBI、CIA、過去の米国軍の遺産、悪の組織、まぁ、色々登場する。

でも、確かに、毎回、事件が突然事件が発生するよりも
リーチャーシリーズのように、目的地があって、そこにたどり着くまでの
ドタバタを作品にする方が、必然性?があっていいのか、と思ってみたり。

なんの感傷に浸ることなく、上下巻を読み終え、
次回作「Never Go Back」を読み始めた。

やっと、着いたよ、という感じ。

勿論、ここでもリーチャーは事件に巻き込まれるわけだが。




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[日記](読書) 巨神計画(シルヴァン・ヌーヴェル) [日記]


合間に特捜部Qを挟んでしまったが、シルヴァン・ヌーヴェルの「巨神計画」を
読み終えた。どうやらこの作品もシリーズ化されているようだ。

作品タイトルの通り、また文庫版のカバーも「SF」作品であることに疑いの余地はない。
巨神(兵)というと、日本人は「ラピュタ」や「ゴーグ」を思い出したりするのだが
こちらは「女性型」のようだ。

物語はアメリカの片田舎で幼い少女(ローズ)が巨神の部位(腕)を見つけるところから
スタート。導入としてはありきたりだと思う。まるで定番の映画の導入シーンですね。
そしてこのローズは学者となり、この巨神の研究(パーツ収集)を、謎の人物(組織)と
ともに行っている。そして米国兵、言語学者など数人の仲間も登場。

この本が少し特殊なのは、物語が全て謎の人物とのインタビュー形式で語られるところ。
事件によっては話が前後することもある。突然、「あそこに行って」みたいな章があったり
その後が全く語られず、読み進めると理由が分ったりするので、
読み手側にストーリーの再構築を任せる部分もあると思う。(面食らうところがある)

パーツはどんどん世界各地で見つかる。
ただ説明書も勿論なく、いくつかの言語は解読困難で、足の形状が動物の後ろ足でとか
パーツ探しよりもむしろ、操作方法の方が困難な状況になっていく。

そんな中、人間関係の方が複雑になり研究は座礁していく
同時にこの「巨神」の存在が、アメリカ以外の国に「バレて」
現実社会でも起こりそうな「どこが保有するのか」という国際問題に発展していく。

日本のロボットアニメのように、ガンガン、巨神兵が戦ってとか、
子供が「無理やり乗せられて戦う」とか「フォース的な能力が覚醒するとか」は
今のところない。むしろ、この巨神を巡っての人間、組織、国際関係の方が
メインだと思う。また、この巨神の謎も謎のまま(作った人たちや仕組み)。

ある意味で非常に現実っぽく、ある意味で、そんなところでつまづくのか?と
思ってみたりもする。

パイロット(候補)もいたって普通の人間というか、それ以下というか
SFなのに、非常に人間味があるというか、低レベル(と言っていいのか)な
問題を抱えている状態。

なんだろう、手に取った人によっては完全に肩透かしのようなSF作品だと思う。
JPホーガンの作品を読んだときに感じた展開に対するハラハラ、ワクワク、
ドキドキ感はあまりこの作品からは今のところ感じられないのだが
結局どうなる?という感じで先は気になるので不思議。

ちなみに「計画」の最後では、「衝撃」?の展開でしたね。
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[グルメ] 鮨辰也(★★★) [日記]

先週、今年最後の銀座、「鮨辰也」に訪問しました。今年は3回目?かな。

銀座界隈の路地にひっそりと「辰也」の看板。
引き戸を開けると、新しい給仕の方(女性)が・・・。お弟子さんは辞められたそう。
お弟子さんが辞められたこともあり、珍しく満席に近いこともあり
少し料理が出るタイミングが、遅かったり、早かったりしてリズムが悪かったりなので
今回は厳しめの「★★★」評価。

もう一つ厳しい評価になってしまうことがありますね、この時期には特に。
辰也さんのお鮨やおつまみは、良くも悪くも量が少ない。
・・が、丁寧に調理された、素材の味を最大化しようと本当に美味しい、素晴らしい。
魚、野菜どれも素材本来の味がでて、優しいけどしっかり味を感じることが出来る。

ただそもそもの素材が良くなる季節には、この「量の少なさが」が
より目立ってしまう。他のお店は旬の高級魚をどかんと食べさせてくれたり
この季節にはこれだよね、みたいな感じを量(見た目)と味で楽しませてくれる。
辰成さんの料理はどれも美味しく、品があるが、他の名店と比べると・・・

逆に季節の合間にいくと美味しさが際立つので、タイミングでしょうねぇ。
魚の美味しい時期にはいかず、ちょっと微妙な時期にいくと良いのかもしれない。

昨年も12月初旬に訪問していて、その記録では同評価だった(★★★)
感想も凡そ同じで、カニの量がね・・・と思ってしまっていた。

一応、今回、ほかに美味しい食材あるか聞いたけど特に食べ残しもなく、ということ
だったので今の季節の食材は食べられたのだと思う。
(金目鯛、カツオ、ブリ、烏賊+ウニ、いくら、ウニ、まぐろ、香箱カニ、たこ、
あなご、エビetc.(握り、ツマミ、順不同))

にしても、料理は美味しいですよね、辰也さんって。
そういう意味でも、大変惜しいという感じはあるかなぁ。

香箱カニを例にとっても、量が少なすぎなんですよね・・
確かにキャビアをのっけて美味&高級ではあるのだが、ちょっと残念感はある。
そもそも握り(シャリ)も小さめ、おつまみも少なめだしね。

でも、銀座という注釈がつくけど、そんなに極端に高いお鮨屋でもないので
致し方ないといえば、そうなのかもしれない。

いずれにしても、また来年、何度か訪問したいですねぇ・・・季節外れに。


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[日記](読書) 特捜部Q-自撮りする女たち(ユッシ・エーズラ・オールスン) [日記]


ここ数週間、上下巻を半分ずつ読んで完読が少ない状況だったが、
特捜部Qの最新刊「自撮りする女たち」を完読できたので記録する。

前作では事件解決も確かに面白かったのだが、事件解決までの道中で
ローセに異変が起きてしまい解決せぬまま終わってしまったので
今作については、そのローセの状況が気になって仕方なかった。
せっかく、アサドの体調は戻ってきたのに、今度はローセが・・・・。
カールそのものもプライベート、過去の事件が解決していないのにね。

物語は新たな事件の序章とともにローセの健康状態からスタートする。
自撮りする女たち、ということで、このシリーズにも「スマホ」が
標準装備になっていることに少し感慨深い。(長いシリーズになりましたね)

デンマークは世界で最も幸福な国ということだ。
北欧は他国にくらべて高い税金に対する社会保障が整備されているが
今回はその「不正受給」に関して焦点があてられている。
移民問題や社会保障、あまり日本ではなじみのない北欧のこれら問題について
シリーズを通して少しずつ理解できるのも、このシリーズというか
北欧ミステリ全般に通じていえることだと思う。(あとは男女関係というか)

ローセと父親の関係、その父親の死因について
読者はローセの関与を疑うような展開になっている。

また事件そのものは、現在のひき逃げ事件(複数)、過去の殴打事件(2件)を
カールたちの特捜部Qと刑事部?が各々捜査していくが、
徐々にこのつながりが分ってくる。
特にローセとつながりには驚いた。なるほどね・・・、すごい展開。

カール、アサド、ゴードン(もすっかりメンバーに馴染んだ)の
ローセに対する愛情もよかったですし、
普段は軋轢しか生まない上司や同僚たちと事件解決に向かうのも良かったし
最近のシリーズでは一番面白かったかな。

やっとシリーズ最新刊まで追いついたのだが、
早くも次回作が気になりますよね。ローセ、回復したのかな?

というか、そろそろカール自身の問題を解決して欲しいところだし
アサドが怪しいことが、もはや放置になっていることも・・





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[音楽] Dragon The Carnival(ウツ、ソロ、11/10@ZEPP東京) [音楽]

11月10日(日)、宇都宮隆(ウツ)のソロコンサート@ZEPP東京に参戦。
「Dragon The Carnival」と銘打ったツアーは、
TM NETWORK結成35周年の記念ツアー的な内容でした。
9月26日のEXシアター@六本木にも参戦していたのでセトリは知っていたし
FC会報、ネット情報からセトリの変更点(日によって変える)も調べて
10日は参加。ツアー最終日だし、前回の東京公演の2日目とセトリが変わる期待も
していたのだが、結局のところ「二日目バージョン」ということで
前回と同様のセトリでしたね。(Seven Days war, 金曜日のライオン、Love Train)

でも、前回気がつけなかった(席が良すぎて見えなかった)部分を集中的に
確認できたので良かったし、そもそも全曲TMの演出ですからね、
盛り上がりまくりで、途中、倒れそうになった(酸欠でバランスが崩れた)

Bang The GongのSE
SECRET RHYTHM
Welcome Back 2
Come on Let's Dance + Come On Everybody
Dragon The Festival
浅倉大介ソロ
Here, There & Everywhere
Rhythm Red Beat Black
Nishi-Kenソロ
クロコダイル・ラップ
Fantastic Vision
休憩&ミニコーナー
We are starting over
Be Together
土橋安騎夫ソロ
Just One Victory
金曜日のライオン
北島健二ソロ(というか、Nishi-kenボーカルの"SARA")
Love Train
Seven Days War

それぞれのソロも前回の東京公演と同じ内容で、
途中に"Childhood's End"のSEもはさみながら、
FANKSにはタマラナイ構成と演出。
レベッカの"フレンズ"、フェンスの"SARA"(のフルコーラス)も
80年代後半が青春世代にはタマラナイ選曲。
Nishi-kenのボーカルも冴えてましたし、シティハンターも
再放送や映画化なんかで盛り上がっているし、選曲自体が良かった。

こういう選曲、演出はウツならでは。
TMだったらもっとシアトリカルにしたり、MIXしたり
良くも悪くも「???」が出るシーンが多いと思うのですが
今回はウツ解釈のTMということで、分かり易い構成ながらも
マニアック、TMならではの演出が冴えわたっていたと思う。

素晴らしい。
素晴らしいよ、ウツ。そして有難うウツとゆかいな仲間たち!!!

というか、来年2月に追加公演も決定!!!
中野サンプラザの2日間。

このメンバーでぜひやってほしい。
何度もみたいし、何度も聞きたい、完成度の高いライブ。

チケット、取れるかなぁ。

追記:
 ファンクラブのチケットの先行予約に申し込みずみ
 どちらかの日が当たりますように。

追記:
 ライブ会場で買えなかったパンフが届いた。
 ウツのインタビューは、FC会報のプラスアルファのよう。
 さらに神谷さんとの対談、サポートメンバーへのインタビュー。
 サポメンのインタビューはあまり濃くない印象でしたね。
 直近の活動を紹介しながら、TMやウツ、小室さんとのかかわりを
 少しずつみたいな。どれも、FAN(KS)だったら知っている内容。

 フェンスのCDが来年出るのが少し楽しみかな。

 



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[グルメ] 鮨匠 Sakura (★★★★★) [日記]

先日、川崎駅周辺のお鮨屋さん、鮨匠Sakuraさんに訪問したので、
川崎駅周辺グルメ(スイーツ)と共に記録する。

川崎駅周辺で友人と年数回、何かしらのお店で食事をする機会がある。
一応、ネットや周りの情報からお店を選んで楽しんでいるのだが、
さほど驚くようなお店には出会っていない、というかさほど期待もしなかった。

たまたま今回も川崎でお鮨が食べたくなり、「鮨匠Sakura」さんをネットでしり
予約&訪問してみた程度で。お任せコースで1万数千円。

値段的(安からず高からず)にも、場所的(川崎)にも、名前的(英語?)にも、
何とも評価し難い感じだったのだが
なかなかどうして、都内有名店にも負けない本格的な江戸前寿司を頂くことが出来た。

おつまみもひと手間、手を加えられ、食材の組合せの妙を楽しむことが出来たし
大将たちのこだわりや説明も丁寧でよかった。
特に松茸のスープというか煮だしたお吸い物は大変上品で美味しかった。
握りも同様で、一つ一つの握りにひと手間加えられ、なるほど、と思わせてくれる。
使用する酢やシャリの大きさもネタによって変えていたし、
期待以上の満足度を得たというよりも、値段的に素晴らしいCPだと思う。

ちなみにお腹もいっぱいになるくらいのコースだったし
ネタも、マグロの漬け、ウニ、いくら、たまご、あなご・・本格的。
あなご、美味かったな・・・、いや、どれも美味しかった。
ノドグロ・・・、美味しい。

一つ一つの料理は10点満点中、どれも、8点~9点(以上)くらい。
確かに都内の高級店のような、器やお酒、雰囲気、どれも非の打ちどころが
ないお店ではない。もう少し工夫も完成度も高めることが出来そう。
シャリはもう少し固めでも良かった気もするし、
ホスピタリティで特別何かということはなかったけども(悪くない)
CPからして、★★★★★(5点)でしょう、間違いなく。
また行こう。すぐに行きたい、いや、行こう、必ず。

ちなみにラゾーナで、マネケンのワッフル、
京急川崎駅で、RINGOのパイを買って食べた!

マネケンは先日、銀座で買おうと思ったら行列で断念していたのだが
ラゾーナでは普通に買えたし、全種類買えた!
RINGOも予てから食べたかったパイだったので、
お鮨ともども大満足、川崎グルメ。

割と近いし、これは・・・・うれしい、こまった発見だったな。
ワッフルはまぁ、特段、絶品ということはないけども
色々なフレーバーを楽しめるし
RINGOのパイは、好みが分れる感じはあるけども、美味しい。
もっとガツンとタルト的な生地でも良さそうだが
フワフワっな生地にチーズ(クリーム?)とあっさりリンゴで
なかなか美味しい。作り立てだし、素敵。





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[日記](読書) 東京會舘とわたし(辻村深月) [日記]

少し(一瞬だけ)ミステリーから離れてみた。辻村深月の「東京會舘とわたし」。
辻村氏と言えば今を時めく作家さん。東京會舘自体、東京在住のくせによく知らな
かったし、この作家さんもさほど詳しくは無かったので、どちらも「初」。

ストーリーは東京會舘の新館・旧館、そして第2回目の建て替えまで
様々なエピソード、會舘の職員、レストラン、お客、ボーイさんたちの
時代時代の「小話」で構成されている。

凄くいい話ばかりだど、正直、お腹いっぱいになりそうなのだが
どこにでもありそうな、少しだけいい話、というのがミソなんだろうか、
上下巻ともにサクっと読むことが出来た。

なによりも東京會舘を利用したい。レストランに行きたい、ガトーを買いたい。
凄いグルメブックだな、と違うところで感心した。
まじめ?にレストラン、予約しよう。
辻村深月さんに騙された(うまくはめられた)感はあるのだが・・・。

いくつかのエピソードのなかで、「東日本の震災」をテーマにした物語があった。
当時、自分自身、東京駅周辺にオフィスがあったので
発生直後から、帰宅難民になるまでというか、自宅に帰りつくまでの騒動や
余震の大きさ、数、底知れぬ不安が鮮明によみがえってきた。
この小説にもあったが、徐々にただ事ではない地震だと理解し、さらに
とんでもなく揺れている東京が震源(東京直下型)ではなく
東北を中心とした地震であることを知った時の恐怖は、今考えても恐ろしい。
私は運よくオフィスで一夜を過ごすことが出来たが
多くの人は駅周辺に雑魚寝だったと思うし、大変だったと思う。

小説とは直接関係ないとは思うが、なんかそういう細かいエピソードを
東京會舘を中心に語られていて、なかなか、面白い作品だったな、と。
多くのレビューでも語られているが、どこまでが実話で、どこまでが
フィクションなのか、分からないくらい現実(実話)っぽいストーリー。
一つの建築物、しかも「ただの」商業施設なのに、ここまでドラマチックな
物語が書けるんですねぇ。
とはいうものの、前述の通り「いい話すぎない」のがミソだと思うし
話の種類もバラエティに富んていて飽きさせない。

辻村深月さんが人気なので、試しに読んでみたのだが
確かに人気作家さん、という感じですね。読みやすく、面白い。
他の作品も読んでみたくなった。


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