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[日記](読書) 特捜部Q-自撮りする女たち(ユッシ・エーズラ・オールスン) [日記]


ここ数週間、上下巻を半分ずつ読んで完読が少ない状況だったが、
特捜部Qの最新刊「自撮りする女たち」を完読できたので記録する。

前作では事件解決も確かに面白かったのだが、事件解決までの道中で
ローセに異変が起きてしまい解決せぬまま終わってしまったので
今作については、そのローセの状況が気になって仕方なかった。
せっかく、アサドの体調は戻ってきたのに、今度はローセが・・・・。
カールそのものもプライベート、過去の事件が解決していないのにね。

物語は新たな事件の序章とともにローセの健康状態からスタートする。
自撮りする女たち、ということで、このシリーズにも「スマホ」が
標準装備になっていることに少し感慨深い。(長いシリーズになりましたね)

デンマークは世界で最も幸福な国ということだ。
北欧は他国にくらべて高い税金に対する社会保障が整備されているが
今回はその「不正受給」に関して焦点があてられている。
移民問題や社会保障、あまり日本ではなじみのない北欧のこれら問題について
シリーズを通して少しずつ理解できるのも、このシリーズというか
北欧ミステリ全般に通じていえることだと思う。(あとは男女関係というか)

ローセと父親の関係、その父親の死因について
読者はローセの関与を疑うような展開になっている。

また事件そのものは、現在のひき逃げ事件(複数)、過去の殴打事件(2件)を
カールたちの特捜部Qと刑事部?が各々捜査していくが、
徐々にこのつながりが分ってくる。
特にローセとつながりには驚いた。なるほどね・・・、すごい展開。

カール、アサド、ゴードン(もすっかりメンバーに馴染んだ)の
ローセに対する愛情もよかったですし、
普段は軋轢しか生まない上司や同僚たちと事件解決に向かうのも良かったし
最近のシリーズでは一番面白かったかな。

やっとシリーズ最新刊まで追いついたのだが、
早くも次回作が気になりますよね。ローセ、回復したのかな?

というか、そろそろカール自身の問題を解決して欲しいところだし
アサドが怪しいことが、もはや放置になっていることも・・





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