[日記](読書) 凍りのくじら(辻村深月) [日記]
辻村深月の過去作品、「凍りのくじら」を読んだの記録する。
辻村深月氏の作品は「東京會舘」、「子供たちは夜と遊ぶ」に続いて、3冊目。
「東京會舘」はイイはなし、「子供たち~」はミステリ、そしてこの3冊目は
ミステリと群像劇の中間だろうか。
登場人物はドラえもん好きの主人公(女性・高校生)とその元カレ(ダメ人間)、
不思議な上級生(男)と少年、そして女友達、母親。
ドラえもん好きな主人公ということで、各章はドラえもん風(道具の名前)に
なっているし、ストーリも一応道具にちなんだものになっている。
例:かわいそメダル(持っていれば、何でも許してくれるメダル)
が、内容は重苦しく序盤から中盤まで、この元カレがダメすぎて辟易する。そういう
展開というか、それがないと最後につながらないので仕方ないのだが、
本当にダメすぎて、さらにその元カレとの関係性もダメすぎてつらい。
そして不思議な上級生のオチが、「???」過ぎて
辻村深月の作品らしいといえばそうなのかもしれないけど腑に落ちない。
結局、ミステリなのか、いい話なのか、悪い話なのか
単なるドラえもんへのオマージュ、ドラえもん愛を語る作品なのか・・・。
まさに少し不思議(SF)な作品ではあった。
今のところ、東京會舘>子供たち~≧凍りのくじら、かなぁ。
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