SSブログ

[日記](読書) 悪意(ヨルン・リーエル・ホルスト) [日記]


ノルウェー発、警部ヴィスティングシリーズの第3弾「悪意」感想と記録。
第3弾のわりに恐らく、第2弾「鍵穴」は読んでいないような・・・。

ちょっと前作とのつながりに不安がありましたが、この3作目だけでも
楽しく読めました(第1作・カタリーナコードは完読済み)

今回もノルウェー、しかもオスロではなく、南部?になるのかな
日本人には馴染みのないエフタンと呼ばれるところ。(あと、ラルヴィク)

ヴィスティングは静かな刑事。もくもくと仕事をこなすという感じで
無理な推理や、アクションはとくにない。ただ、ただ俯瞰的に証拠や状況を
分析して捜査にあたる。

このシリーズの特徴は、このヴィスティングと、ジャーナリストの娘・リーネが
同じ犯罪にかかわっていくというところ。決して、リーネとヴィスティングが
反目しあって操作をいちいち邪魔するとか、公私混同するとかもなく
お互いの立場を利用しながら、捜査にというか事件に絡んでいく。

今回も一方は連続殺人犯(性犯罪)の死体遺棄現場の供述立ち合いに
ヴィスティングは現場責任者として
リーネは供述を行う一部始終を撮影する立場として参加する。

・・が、周到に酔いされたと思われる脱走劇に発展してしまうも
実はそれは偽装された脱獄であり、実際は、行方が分からなかった共犯者を
あぶりだすことが目的だった。

というかんじで、脱獄囚と共犯者を証拠や状況を考察しながら
割とスピーディーに「真犯人」にたどり着く。

王道ミステリーっぽく、犯人は登場人物の誰か、という感じなんですが
大どんでん返しというよりも、もっと早くわかっても良さそう・・な感じでもある。

でも、このシリーズはやっぱり、ヴィスティングの佇まいが素敵で
さらに極悪非道だったり、スーパーマンてきな内容でもないので
純粋に没頭できるのが魅力だと思う。

コールド―ケースの4部作ということなので、4部作目も気になるし
読んでいない、2作目も読んでみたいシリーズ。


nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ: