[日記](読書) 匿名作家は二人もいらない(アレキサンドラ・アンドリュース) [日記]
続いてネットで高評価だった米ミステリー作家のデビュー作、
「WHO IS MAUD DIXON ?」(原題)
「匿名作家は二人もいらない」(邦題)
このタイトルと、「大どんでん返し」という説明だけで、このミステリーの
内容が分かるという悲しい現実・・・。
正直、読み始めて、どこかで読んだなぁ、とか、どこかで観たなぁという感じ。
特に、ヘレンという人気匿名作家が登場したあたりから
主人公であり、この匿名作家のアシスタントになったフローレンスとの関係性、
そして物語冒頭のモロッコ・セマトのシーンなどなどで
どうなるかわかってしまう、残念。
要はフィクション(殺人)をノンフィクション(作品)とするために
入れ替わりを目論むヘレンと
憧れのヘレンになり替わりたいフローレンスの欲望が混ざり合うという内容。
この手の作品は色々あったような気がする。
強いて言えば、最後の編集者を殺すのは不要だった気がするし
ヘレンがもう少し「賢かったら」凄い作品になった気もする。
落としどころがだいたいわかってしまうので、そこが、やはり残念。
大絶賛されるような作品ではないけども、面白い作品ではあるので
次回作も期待したいし、できれば、続編でお願いします
フローレンス版のモードディクソンとしての作品。
まぁ、そんなに都合よくいかないか。物語中のヘレン版のモードディクソンの
代表作の続編はなかったし。