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[日記](読書) 虹の岬の喫茶店(森沢明夫) [日記]


一時期ハマった北欧ミステリでもなく、超人気作家の作品でもなく、
何となく手に取ってみた、森沢明夫著の「虹の岬の喫茶店」。
作品そのものも、表紙も、そして申し訳ないが作家さんも全く知らない。
でも、どうやら、作品自体は割と有名らしくメディア展開されてるっぽい。

日本のとある"岬"にある喫茶店。岬カフェ。
従業員は、夫と死別した年配の女性が一人(悦子さん)。
近所には甥っ子(塗装屋、武骨、元ドラマー)が住む(浩司)

物語の中心はこの2名と、カフェに訪れるお客の過去、そして今の話。
お客と悦子さんの会話が中心で、少し悲しくて、少し幸せになる。
時系列に並んでいるので過去に訪れたお客の「今」を少しだけ
次の作品(話)で知ることが出来る。

正直、どの話も、どこかで一度は目(耳)にしたようなもので
目新しいものは何もないという感じがした。
別に批判しているわけではなく、そういう作品なんだと思う、これは。
作家さんも奇をてらっているわけでもないだろうし。

奥さんを亡くした父(陶芸家)・娘の「虹」の話
事業に失敗した泥棒
悦子さんに片思いの近々転勤(左遷)する常連
浩司の元バンド仲間
悦子さんの過去(「虹」の話)

各話や登場人物がどこまで現実かは分からないのだが、
この岬カフェ自体は、千葉に実在するらしい。

映画かもされているし、ラジオドラマ化もされているので
聖地巡礼する方も多いんだろうなぁ。

ちなみに浩司さんは阿部寛さん、悦子さんは吉永小百合さんが
映画では演じられているとのこと。
浩司=阿部寛、というのはちょっとなぁ、という感じはするが
悦子さんは見事な配役ですねぇ。

吉永小百合さんに美味しいコーヒー淹れられたら
大抵の人は幸せになると思う。



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