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[日記](読書) いつかの岸辺に跳ねていく(加納朋子) [日記]


たまには日本人作家を、ということで
加納朋子さんの、「いつかの岸辺に跳ねていく」を読んだので感想と記録。

加納朋子さんは、若かりし頃から大好きな作家さん。
私的には「いちばん初めにあった海」は生涯の作品のひとつで
「ちょっと良い話し」系、簡単ミステリは、
血生臭いミステリが多いなかで、重要な作家さんだと思う。

ただし、「青臭い」し、単純、分かりやすーい、ミステリなので
果たしてミステリ???という疑問はあるけど。いい話なので、まいっか的な。

今回も今更感のある展開と無理やりだろう、という感じ。

まず幼馴染とくっつく。そして、「いやいや、男女の関係じゃないし」的な
スタートなんて、いまさら昭和の漫画か?という展開。
そして、最後にはちゃんと「くっつく」。

そして、女の子の方は、少し変わった子で、地味だけど
なんと「予知能力」があることで、人生苦しんでいる。

そしてそのことがもとで、「トンデモ」な男と結婚する羽目になるところを
その幼馴染から「知ってるんだよ、予知能力!」みたいな感じで
ハッピーエンドになっていくんだけど、「そこ(予知能力)は許容するんだ」という
なんか、それ自体が「ミステリ(謎)」。

だけど、それが加納朋子さんの小説。

まぁ、これはこれでいいでしょうかね・・・・

ある意味、「北欧ミステリ」とは真逆の「加納朋子さんミステリ」。




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[日記](読書) 時計仕掛けの歪んだ罠(アルネ・ダール) [日記]


再び北欧、スウェーデンミステリ、アルネ・ダールの「時計仕掛けの歪んだ罠」を
読んだので感想と記録。

アルネ・ダールという作家について知識は今回もなし。
ただ、スウェーデンNo.1ベストセラーということで読んでみた。

勿論、ストックホルムのいつもの通りや、島々、や地域が舞台。
異なるシリーズではあるが、ヨーナ・リンナ刑事同様、
「キレモノ」の警部・サムが事件を追っている。

小説冒頭は、回想シーンなのか、夢なのか、
二人の少年がポプラが生い茂る田舎を走って、やがてボートハウスにたどり着く。

そこから現実の事件にもどり、サムとその仲間たちが
誘拐犯を追い詰めようと、とあるアパートに侵入するが、巧妙なトラップや
いくつか証拠、そして消された形跡、そして消えた犯人と人質。

サムは仲間たちとともに、一人の女性にたどり着き、
女性を尋問する途中で、公安警察に捕まるサム。
その女性は公安警察で、立場は逆転し、逆に重要参考人として尋問を受けるサム。

サムの幼少からの趣味であるアンティーク腕時計の修理や
意味深な発言
そして、どちらが犯人なのか、サムが実は連続誘拐(殺人)犯?みたいに
何が何だか分からないまま、クライマックスに突き進んで、一気読みなんですが

最終的に犯人の意味深な発言の「謎」はとけず、「第2弾へ」。
そこが残念。

残念といえば、正直、1作目限定では
こういっては何だけど、学校の「いじめ」だけで、
わざわざ、大げさな仕掛けの連続誘拐をしてしまう犯人というか事件に「?」だし
主人公のサムと、もう一人の主人公(公安警察)のモリーの関係性や過去なんかは
つけたし感というか、無理やりというか、そんなことあるかいな、という感じ。

ではあるものの、第2弾でそのあたりが徐々に分かってくるのか・・・
こういう展開って北欧ミステリの王道なんですけど、面白いし・・

第2弾。楽しみ。



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