SSブログ

[日記](読書) プリティ・ガールズ(カリン・スローター) [日記]


続いて、米国の人気ミステリ作家・カリン・スローターのノンシリーズもの、
「プリティ・ガールズ(原題も同じ)」を読んだのでその感想と記録。

カリン・スローターという作家さんを知らないと、ちょっと違うジャンルの
小説と思いがちだけど、ミステリー。

最近読んだ作品(サイレント)が、ちょっと盛り盛りな感じというか、
とってつけた感があったので、避けていたのですが
嫌悪する理由もないし、特に嫌悪するほど避けているわけでもないので
ノンシリーズものということで、再チャレンジ。

感想としては、流石人気作家。面白いですね。
特に物語の進め方が光明。

①父親が(行方不明となった)娘に問いかけるよくわからない手記(日記)
②釈放された(保護観察)女性とその夫が再開したところで、旦那が殺される
③別の中年女性(太り気味、依存症)が、ママ友にウンザリしながら娘と生活中

①、②、③の関連が分からないまま、話が進んでいきながら、間もなく

②で殺された旦那(ポール)のことを、③の中年女性(リディア)がなぜか関連
更に同時期に起きていた少女の失踪事件も、③のリディアがやたら気にしている。

などなど、よくある手法といえばそうなんだけど、
②、③は絡みながら、①では、父親が娘を何とか探そうとする愛情が永遠つづられる。

原題のミステリーなので、北欧ミステリー同様、猟奇的な殺人が中心だが
①がある分、どこか、愛情にあふれている不思議な作品になっている。

ただ、少し難を言えば、
功名に猟奇的殺人を完遂していた犯人(ポールなわけだが)と関係者の関係が
若干薄いように感じられ、このあたりのエピソードなんかを散りばめたらなんて
思ったし、①の父親の日記の回想をもう少し手厚くしていたら
もっと、殺された少女に感情移入できたかも、と思ったりもした。

でも、流石人気作家です、一気読み。

シリーズものは今も続いているので、また読みたくなる作家さんをみつけて
よかった、よかった。








nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ: