[日記](読書) いつかの岸辺に跳ねていく(加納朋子) [日記]
たまには日本人作家を、ということで
加納朋子さんの、「いつかの岸辺に跳ねていく」を読んだので感想と記録。
加納朋子さんは、若かりし頃から大好きな作家さん。
私的には「いちばん初めにあった海」は生涯の作品のひとつで
「ちょっと良い話し」系、簡単ミステリは、
血生臭いミステリが多いなかで、重要な作家さんだと思う。
ただし、「青臭い」し、単純、分かりやすーい、ミステリなので
果たしてミステリ???という疑問はあるけど。いい話なので、まいっか的な。
今回も今更感のある展開と無理やりだろう、という感じ。
まず幼馴染とくっつく。そして、「いやいや、男女の関係じゃないし」的な
スタートなんて、いまさら昭和の漫画か?という展開。
そして、最後にはちゃんと「くっつく」。
そして、女の子の方は、少し変わった子で、地味だけど
なんと「予知能力」があることで、人生苦しんでいる。
そしてそのことがもとで、「トンデモ」な男と結婚する羽目になるところを
その幼馴染から「知ってるんだよ、予知能力!」みたいな感じで
ハッピーエンドになっていくんだけど、「そこ(予知能力)は許容するんだ」という
なんか、それ自体が「ミステリ(謎)」。
だけど、それが加納朋子さんの小説。
まぁ、これはこれでいいでしょうかね・・・・
ある意味、「北欧ミステリ」とは真逆の「加納朋子さんミステリ」。
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