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[日記](読書) 白と黒のはざま(ロバート・ベイリー) [日記]


「ザ・プロフェッサー」が法廷小説としてとても面白かったので
その純粋な続編となる「白と黒のはざま」を読んだ。その記録。

表紙(黒人が猟銃を持っている)とタイトルからして想像するに容易く、今回は
アメリカの人種問題を題材にしている。
ジョニー・イデの様な黒人社会のなかにでてくる人種問題が何となく・・では
なく、そのものずばり、KKKが行った犯罪がテーマ。
犯罪そのものは勿論フィクション(だと思う)ですが、ありそうな事件ではあります。

今回もトム(元有名大学のアメフト選手にして、ロースクール元教授)と
その教え子リックが、仲間の殺人事件に対して無罪を勝ち取る・・話です。

結果は自ずと見えているので、ストーリー展開としては
どうやって無実を証明するのか、だれが犯人なのか、証拠はどこにあるのか
そして彼らの危険が及んでいるなかで、生き残れるのか・・・というのが
今回の作品の面白いところだと思う。

特に後半、真実への展開は意外だったし、悲しかった。
ボーの苦しさは、半端ではなかったでしょうね・・・。

でも、第1作目を読んでいないと、トムとリック、そしてこの作品の主人公、
ボーの事が分からないので、第1作目を読んで補完しないと
あっさりし過ぎだと思う。でも逆に、第1作目を読んでいると
人間関係が分かるので、無駄な展開や回りくどい言い回しでクドクドしないので
大変読みやすい。

1作目に比べるとハラハラ感はへったけど、トムとリックが元気に
協力して頑張っているのが何となくうれしい。

第3作品目もぜひ読みたい。(アメリカでは、既に3、4作品が発売されているとのこと)

でも、トムって70歳なのね。ボコボコに襲われて法廷に出席するなんて
流石、元アメフト選手ですね。前回同様、アメフト事情をしっていると面白さも1.5倍。



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