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[日記](読書) 黒い錠剤(パスカル・エングマン) [日記]


北欧ミステリ。パスカル・エングマンの「黒い錠剤」の感想と記録。

パスカル・エングマンは、すでに本国スウェーデンでは人気作家で
この作品は、「ヴァネッサ・フランク」シリーズの第2作目ということらしい。
※日本では、この第2作目が初翻訳っぽい

第2作目なので、主人公の国家警察殺人警察課・ヴァネッサ警部とその友人でもあり
元軍人のニコラスや、ヴァネッサ自身の家族(娘が死んでいる、養女もいある)の
詳細な経緯が良くわからない・・・残念。

ただそういった経緯が分からなくとも、
この作品自体はストーリーがよくできているので、素直に面白かった。
北欧ミステリっぽい、多数の人物の行動が徐々にひとつにつながる展開だし、
そもそもの題材も、ぽいですし。

ヴァネッサは重大犯罪捜査班からの協力要請で、とある女性の殺人捜査にあたる。
女性は暴力行為などで収監されている夫が仮釈放中に殺されていたため
夫の犯行と考えられていたが、
一方で、捜査を進める中で、ヴァネッサはジャーナリストの女性から
夫の確固たるアリバイを知る(女性が殺害時間に別の場所にいた(レイプされていた))

ストーリーは、ニコラスの日常、人気TV司会者で別の殺人事件で容疑者となる
オスカルの日常、「トム」という全く「モテない」男性の日常が絡んでいく
登場人物が非常に多くて覚えるのが大変。

ただ、「トム」が何からしらの事件に絡んでいることは分かりますし
ストーリー展開も巧みで、どんどん、読み進むことが出来た。
タイトルの「黒い錠剤」というのは、そういう事だったんだね、という感じでしたし。

是非、この作家さんやこのシリーズをどんどん発売して欲しい。



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