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[日記](読書) 処刑台広場の女(マーティン・エドワーズ) [日記]


英国推理小説界の巨匠という触れ込みで、実際、同国のダイヤモンド・ダガー賞も
受賞している、マーティン・エドワーズの「処刑台広場の女」の感想と記録。
この作家さん、私は全く存じ上げておりませんでしたけど・・・。

表紙がかっこよくて、上流階級の女性(イイ女!)が振返っている感じ。
こういうセンス好きですねぇ・・

1930年代のロンドンを中心に、女性を狙った残虐事件が発生する
その真犯人を警察に告げる上流階級(自殺した判事の娘で多額の遺産を相続)の女性、
レイチェル。そしてレイチェルを追うゴシップ新聞の若い記者、フリント。

新たな事件が発生し、そこに行くようフリントにメッセージを送るレイチェル
何らかのつながりを追うフリント。
彼が追いかける人物は次口に逃亡、そして非業の死を遂げる
さらにレイチェルに絡む上流階級の人間も非業の死を遂げ・・・
さらにさらには、自身も命を狙われる。

途中、1919年の女性(ジュリエッタ)が書いた「日記」が挟まれ
レイチェルと判事、そして使用人の孤島生活というか
若きレイチェルがあからさまに「悪人」(という雰囲気を匂わせた内容)が語られる。

10代ですでにキレッキレの悪人ぶりのレイチェル。

普通の小説ならば、ロンドンに舞い戻った
アタマのいいレイチェルが何らかの目的(恐らく復讐)で、上流階級の人間を
次々に殺し、さらにその罪を、別の上流階級にかぶせ、さらに殺していく
復讐劇と、その事件を追う記者、そして「恋」みたいな感じで興ざめなんですが

途中で、「やっぱりか・・」から「あれ?」という展開から、
「そっちか」と思わせて・・みたいな感じになるので面白い。
最終的にはレイチェル、、、「あなたは誰だっけ?」みたいな結末。

解説を読むとどうやらこれはシリーズものらしいので、このあと
レイチェル・・・が、どういう人生を送るのか、早く読みたい。

なるほど、巨匠。
面白いですねぇ~




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