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[日記](読書) アリス連続殺人(ギジェルモ・マルチネス) [日記]


アルゼンチン作家、ギジェルモ・マルチネスの「オックスフォード連続殺人」の続編、
「アリス連続殺人」の感想と記録。
個人的には、前作よりも今作のほうが面白いと感じた。

今回はルイス・キャロルが好きな同胞団と、前作の主人公である「私」そして
前作でも登場した数学者(数理論理学教授)のセルダムが主な登場人物。

セルダムもルイス・キャロルの同胞団の1人で
同胞団のアシスタント大学生が、このほど発見したとされる「新たな証拠」について
主人公である「私」に筆跡鑑定を依頼する。
(「私」が筆跡鑑定に関する研究をしていたため)

「新た証拠」、ルイス・キャロルの性癖疑惑の新証拠の"紙片"をもとに
ルイス・キャロルの小説にちなんだ連続殺人が発生してく・・・。

新証拠を発見したアシスタントから、同胞団はその内容について説明する会合を設けるが
アシスタント(女性)は交通事故にあい
一命はとりとめたものの、下半身不随となってしまう。

セルダム教授は、交通事故ではなく他殺を疑い、犯人捜査をするために
アシスタントから紙片の内容を聞き出すよう「私」に依頼するが、拒絶される。

そうこうするうちに、同胞団が発刊するルイス・キャロル関連の書籍の発刊を
担っていたメンバーが毒殺され、ルイス・キャロルの性癖を暴こうとする記者も
残虐な手口で殺される。そしてそこにはルイス・キャロルの性癖に関連する写真が
届いており、同胞団メンバーにも同様の写真が送り付けられる・・

みたいな、感じのストーリーでしたが、
前作よりも結末のモヤモヤ感がないのがよいし、
前作では気合の入ったフェルマーの最終定理やらの数理の説明も程ほどなのも良い。
但しハッピーエンドでもないので、結末自体は少し寂しい。

でも面白かった。




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