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[日記](読書) ザ・ドロップ(デニス・ルヘイン) [日記]


デニス・ルヘインの短編「アニマル・レスキュー」の映画版をさらに
小説化したものらしい、「ザ・ドロップ」の感想と記録。

ニューイングランド地方のバーテンダー・ボブと、その従妹で雇い主のマーブ。
雇い主といっても、すでにバー経営はギャングに売り払い
バーそのものは闇金やドラッグの「中継(ドロップ)」。

クリスマス。極寒のニューイングランドでボブは、ごみ収集場所で
負傷したピットブルの子犬を見つけ、近所に住むアニマルレスキューに
勤めていた女性の助けを得て子犬の面倒をみる。

そんなとき、バーに強盗が入り九死に一生を得る・・が、逆に刑事からは
マーブとボブに偽装強盗の疑いをかけられ、バー経営に対しても
闇金などの中継地点になっている疑いもかけられるなか
元締めのギャングの親玉からは、盗まれた金、犯人を見つけるよう圧力かけられる

刑事からもにらまれ、ギャングからも圧力をかけられ、
さらに子犬の元飼い主(というか殴ってゴミ捨て場に捨てた危険人物)からは
子犬の代金として1万ドルを請求されたり、とボブは散々な状態

ところが、ボブ自身も生活に困った人々に対して優しい一面ももっているが
決して「聖人(善人)」ではなく、過去の失踪(殺人)事件に
絡んでいたり、実は・・・・という感じの内容だった。

※その伏線は物語序盤でも語られていたりする

デニス・ルヘインが好きでなければ到底納得しないほどのページ数。
ただデニス・ルヘインが好きな人は、「おや?」と思う箇所もあったり
ルヘインらしいキャラの設定、ストーリー展開。
ボブが憎めないし、一人ひとりにきちんと歴史や設定があっていい。
それも程よい程度に。

私の場合は「好きな側」の人間なので、ソコソコ楽しめた。
ただ万人向けではない作品。

ちなみに本作も、ニューイングランド地方らしく
NFLのペイトリオッツや、セルティックスに絡んだ話しだったり
ギャングから追い詰められる(金を準備する指定日)が
スーパーボウルだったり、伝説のQBマニングが登場したりと
アメリカンスポーツを知っていると、さらに面白い。些細な点だけど。


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