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[日記](読書) 大聖堂(下)(ケン・フォレット) [日記]


ついに「大聖堂」(ケン・フォレット)の下巻を完読。その感想と記録。

上巻を何とか読み終え、中巻の途中から物語が加速度的に面白くなり
この下巻は一気読みなほど面白かった。

上巻、中巻で出てきた「端役」的な人物も下巻では
パズルのピースのようにピタリとはまる。

アリエナ、リチャードの姉弟、ジャック含むトム一家と
何とかキングズブリッジを切り盛りする修道院長フィリップや
私利私欲に走る修道士たち、そして、
最早、人間の所業とは思えないほどに残虐非道を繰り返すウィリアム伯と
同じくどうしようもなく利権を得ようとする司教ウォールラン。

この下巻では、故トム・ビルダーの捨て子・ジョナサンは修道士として
立派に育ち、、トムが手掛け、ジャック引き継いだ大聖堂も完成。
残念ながらトムの実子・アルフレッドは、エリンののろいか、
はたまたもともとの地悪な性格ゆえか、妻アリエナを襲ったところを
弟リチャードに殺されてしまう(自業自得で全然、残念ではないのですが)

その結果としてジャックとアリエナも夫婦となりることができ
すったもんだで、人畜非道を繰り返したウィリアムは大司教を殺害した罪で処刑され
陰で様々な陰謀を図っていたウォールランは凋落。
長かったけど終わってみれば勧善懲悪。

そう、この作品の最大の欠点は「長いこと」だと思う。
日本人には教会や修道士の「位」が理解しづらいし(重要性も)、
大聖堂の構造も理解しづらいので、「解説図」が欲しかった・・・。

万人にお勧めできる作品ではないけど、読書好きの人が
気長に読むには最適な作品だと思う。
読書慣れしないひとはきっと途中であきらめると思う。

まさに大河ドラマ。
最終的な感想としては、「氷と炎の歌」よりも面白かった。

女性陣の賢さ、逞しさ。それに引き換え、修道士含め男性陣の不甲斐なさ。
どこの世界、いつの時代も同じですねぇ。

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