[日記](読書) ヨルガオ殺人事件(アンソニー・ホロヴィッツ) [日記]
英国きっての人気作家、アンソニー・ホロヴィッツ/アラン・コンウェイの
「カササギ殺人事件」の続編、「ヨルガオ殺人事件」を読んだので感想と記録。
アラン・コンウェイは、架空のミステリー作家。
カササギ事件では、アラン・コンウェイが死に、その編集者であったスーザンが・・と
いう作品だったのですが、それ以上に、上巻・下巻での急展開というか、
アラン・コンウェイ作品を巡る物語が面白い。
今回の「ヨルガオ殺人事件」も、アラン・コンウェイ作品「愚行の代償」という
ミステリー作品をめぐり、スーザンが殺人事件に巻き込まれる。
両作品に共通しているのは、その構成で
どちらも、アラン・コンウェイ作品を読んだうえで「犯人捜し」が始まる。
今回は少し、前調査というかスーザンが、犯人探しをするところが先行するが
どちらにしても、架空の小説を読み、その中に「真実」が書かれている。
あとがきには、「フェアな謎解き」とあるけれど、
こんなヒント(アナグラム)で分かるはずないでしょ!?、と思ってしまうが
2つの作品を、それなりのミステリーに仕上げ、さらにページ数もそこそこに
おさめられるのが、やり手の人気作家で脚本家・アンソニー・ホロヴィッツの
実力なんだろうなぁ、と思う。
スーザンが「見事に」殺人事件を解いて見せるけども
そこだけが、すこし、「やりすぎ」感があるのが残念な気もするけど
それにしても、見事なエンタメ作品ですねぇ。
日本人には横文字の登場人物が多すぎて、大変な作品なんですけどね。
カタカナでは、アナグラムも気が付くはずないし。
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