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[日記](読書) 死ぬまでしたい3つのこと(ピエテル・モリーン他) [日記]


続いて北欧ミステリーの代名詞、スウェーデンのクライム小説を読んだので記録。
ピエテル・モリーン、ピエテル・ニィストレームのデュオのデビュー作、
「死ぬまでにしたい3つこと(原題:最後の人生(DET SISTA LIVET))」。

2009年におこったスウェーデンの若い女性の失踪事件
2019年におこったアメリカ(ボルチモア)の麻薬カルテルへの囮捜査

この物語の主人公・ジョンは、囮捜査官として麻薬カルテルに潜入する中、
カルテルに裏切りがばれそうになるところを、同じく囮捜査で潜入中だった
トレヴァーの機転により、九死に一生を得る。

その結果、両名ともに証人保護プログラムをうけ、新たな人生を歩むことになったが
ジョンの母親から、異父弟・ビリーを救うよう、手紙をもらったことから
FBIとの交渉のすえ、故郷・スウェーデンにもどることにした。

ジョンの異父弟は、2009年におこった若い女性の失踪事件の
最重要容疑者として、一度は警察に身柄を取り押さえられたものの
証拠不十分として起訴は免れたが
2019年、改めて捜査が開始され、再び窮地に立っていた。

これ邦題が「死ぬまでにしたい3つのこと」ということで
なんかどこかで見たようなタイトルだし、意味深なんですけど、
正直、またしても邦題のセンスの無さ、だと思う。

確かに若い女性にチェックボックスのタトゥがあり(チェックボックスは三つ)、
失踪時に「3つ」のチェックがなされていたので
それなりに重要ではあるのだけれど、

正直と途中から、あまり意味をなさないし、ちょっとインパクトが弱い。
ジョンやトレヴァーにキャラ、関係性は良いと思うので
シリーズ化されることは歓迎なんですけど。

事件そのものも割と普通のところだったりする
怪しい人は怪しい、最終的に一番怪しい人間が犯人だし

トリックや女性の死因も、そんなに目新しいこともなく、2020年代の
クライム小説、ミステリーにしては、内容自体はインパクトないかな。

でも、囮捜査官時代の「因縁」は結局残ってしまったので
それ自体は非常に気になる展開。ぜひ、結末を確認したい(次回作)




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