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[日記](読書) 契約(ラーシュ・ケプレル) [日記]


「催眠」をはじめ、人気北欧ミステリ作家・ラーシュ・ケプレルの第2弾ミステリ
「契約」を読んだので感想と記録。

主人公は1作目の「催眠」同様、スウェーデン国家警察の切れ者刑事、ヨーナ・リンナ。

前作は催眠療法の第1人者だったり、その患者だったり、そもそも惨殺された一家だったり
その生き残った長女だったり、次男だったり、もうとりあえず広げました!的な作品で
北欧ミステリらしい、残虐シーンもてんこ盛りで、ちょっとなあ・・という感じ。

ミステリの後発作品ということもあり、なんか読んだことあるぞ・・という
テクニックやトリックだったり。

今回は意外に普通で、評価されているようにジェットコースターみたいで展開が早いが
「銃声が聞こえた」という表現で誰が撃たれたのか分からない表現がいくつか、
またしても死体が実は違う人、とか、使い古されたテクニック的が盛り沢山だったり
ストーリーが整理された分、ちょっと、「安っぽい」作品になっていると思う。
「写真」や「パガニーニ」という題材は良かったのに、なんか最後(犯人)は
やっぱり1作品目同様、安っぽいなーという感じ。途中までは面白いのに。
この辺りも1作目と同じな感じ。「催眠」だったり、まさか生き残った長女が?
やっぱり次男が?とか思ってたら、なんだそこかー、というオチと同じ。

とはいうものの、2作目も十分面白いし、主人公ヨーナの魅力が徐々に引き出されて
いたりするので悪くないシリーズだと思う。・・が、
恋人っぽい人や、娘っぽい人の意味ありげな感じは
いかにもこの作家(といっても一人じゃないのだが)の得意技というか、
これまた使い古されたテクニックというか。

読む人によっては好き嫌いが分れそうなシリーズであり、作家さんですかねぇー

でも、3作品目も読んじゃうんだろうなー・・・

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