[日記](読書) レディ・ハートブレイク（サラ・パレツキー）

サラ・パレツキーのV・I・ショーウォースキーシリーズの第4作品目、
「レディ・ハートブレイク」を読んだので感想と記録。

またしてもシカゴを中心に、ポーランド/イタリア系をルーツに持つ
V・Iことヴィックが、小気味よい威勢と啖呵で事件を解決に導く。

子供の捜索依頼から殺人事件/保険金詐欺に発展した1作目や
五大湖の汽船会社の保険金詐欺に発展した2作目などありましたが
今回は（も）、ヴィックの友人で医療関係者の若い女性が早産のあげく
母子ともに亡くなってしまう。その後、治療にあたった主治医が撲殺されたり
中絶反対グループに友人の診察所が襲われたり、ヴィックの周りで不審な行動が
目立つようになり、徐々に事件に飲み込まれていく。

基本的に登場人物も今までのシリーズで登場した人物だったり
イイ男？が登場して、ヴィックに狂犬のような言動に振り回されたり、
内容的にもあまり変化球は無いので読みやすいといえば、読みやすく
あっさり読み終えてしまった（いい意味でも）

今回もシカゴの地理（湖、ストリート、建物）を詳細に描いてくれるので
グーグルマップをみながら、ヴィックの行動を確認すると面白いし
シカゴの複雑な風俗事情も知ることが出来て面白い。

ストーリーも最終的に分かり易い犯人というか、結末だったので
内容的には少し物足りないところもあるけど、シリーズものとしては
やっぱり面白いシリーズだな、と。

5作品目も楽しみ