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[日記](読書) ダウンタウン・シスター(サラ・パレツキー) [日記]


再び、サラ・パレツキーの人気・女探偵シリーズの第5作品目、
「ダウンタウン・シスター」を読んだので感想と記録。

今回もヴィック(探偵・女性、V・I・ウォーショースキー)は友人に関する事件に
巻き込まれる。今回は、高校時代の妹的な存在で、家族ぐるみで付き合いのあった
キャロラインから、父親探しの依頼。

田舎(といってもシカゴの南部)を捨て、北部の市街で活躍するヴィックに
やたら絡むキャロラインだが、若くして自身を生んだ母親の容態が悪く
ヴィックに見舞いを半ば強制し、くだんの「父親探し」を依頼するのだが
キャロラインの母親は、強く調査を拒む。
そんな状況で調査を進め、二人の有力な父親候補を見つけたところで
キャロラインから調査依頼の撤回を宣言される。
と、同時に何者か、権力者などから脅迫されるようになるという、5作品目まで
続いた一連の作品のストーリーと同様な感じ。

今回の企業はキャロラインが務めるリサイクル会社
サウスシカゴにある化学溶剤工場
サウスシカゴの有力議員
そしてマフィア

これらが殺人と保険金・・でストーリーが進んでいく。

まぁ、古い作品(シリーズ)だし、巧妙なトリックやプロットを望んでいる
わけでもないので、ワンパターン化しているようなストーリーもOK。

今回もヴィックをはじめ、友人の産婦人科(名医)・ロティ、
今回初登場のミセス・チグウェル(約80歳)、キャロラインの母親・ルイーザ等
強い女性が大活躍する。一方で、悪者の多くは、権力におぼれたオッサンや
弱い男たちである。このあたりは好き嫌いもあろうが、私は嫌いじゃない。

別に「男ってやつは・・・」はというような、男拒否ということもないし
ヴィックの父親や、その友人刑事やその同僚たちなんかは
むしろいいオッサンである。

ストーリーがワンパターンなので、どこまで続くのか分からない
シリーズだが、まぁ、一通り楽しんでみようと思う。

第6作か・・・


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