[日記](読書) ガーディアン・エンジェル(サラ・パレツキー) [日記]
久しぶりのような感じの、サラ・パレツキー作品。勿論、シカゴで活躍する
私立探偵、ヴィックシリーズ、第7作目「ガーディアン・エンジェル」。
感想と記録。
今回は隣人のご老女の世話と、階下に住むこれまた老人の依頼で
これまた老人の失踪事件を追うことになるヴィック。
シカゴ南部の車関係の工場、その関係会社の銅板会社、その出資者など等
ヴィックシリーズの定番の複雑さが今回も基本。
今回は一つの犯罪が大きな事件に発展するのではなく
複数の犯罪が、一人の人物に帰結していく感じ。
ヴィックシリーズは、他のハードボイルド作品同様、ストーリーそのものよりも
ヴィックのキャラや、それを取り巻く人々の魅力が大事。
今回もミスタ・コントレーラス(階下の老人)や、ヴィックの友人・ロティなどとの
やり取りが面白い。
ヴィックも40代目前となり、少しは大人しくなったのかと思いきや
威勢のよさや、行動力は以前と同様。工場に乗り込んだ挙句、運河に飛び込んで
死にかけたり、お気に入りのトランザムはボコボコになったり、
今回も相変わらずのヴィック。
ただロティとの関係なんかは微妙に変わってきたりして
そろそろ新展開をむかえるのかなぁ、と思ってみたり。
米国産のハードボイルド作品、ハリーボッシュもボッシュが年を取って
読む側がシミジミするところもあるけど
ヴィックのこの後も気になるので、これからもチョクチョク読んでみたい
シリーズですね。
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