[日記](読書) ざわめく傷痕（カリン・スローター）

再び、カリン・スローター作品。「ざわめく傷痕」。
2000年初頭にリリースされた、検死官・小児科医サラ・リントンが主人公の2作目。

前作では、元夫・ジェフリー（グラント群警察官の署長）の部下であり、
問題児のレナ・アダムズが妹の死、そして自身の悲惨な目にあってしまう。

サラはレナの妹・シビルの最後に処置をあたった医者ということで
レナにハチャメチャな八つ当たりを受けて険悪な関係になっているのだが

今回は、小児科医サラが、患者である少女とレジャー施設のトイレで出会い
その直後、その少女が少年を撃とうとするところに同じく鉢合わせたジェフリーが、
その少女を説得できず最終的に銃殺してしまう。
少女と出会った直後、サラはレジャー施設のトイレで、嬰児を発見していた。

撃たれる寸前だった少年は、街に住む美少年、妹も美しく
ジェフリーに撃たれた少女は、その兄妹と仲が良かった。

当初は嬰児は死亡した少女と、その美少年の子供と思っていたが
少女が既に子供が埋めない体になっていることがわかり、
徐々に異様な事件に発展していく。

カリン・スローター・・・・、相変わらずエグイ作品をリリースしますねぇ。
テーマは児童ポルノなんだけど、少女が体に施した処置や
レナの感情、ジェフリーの心の葛藤、少年少女、その親たちの極悪非道な言動。

どうしてここまでエグイ表現ができるかなぁ、とついつい思ってしまう。
面白いといえば面白いんだけどね・・

これでサラにキャラ設定の魅力が無いと絶対に読めない作品なんだけど
サラや、この後に続くシリーズ・ウィルに魅力があるので
カリン・スローターの作品は面白いのだと思う。

逆にこの前読んだ、警官の街はそれが私的に全くなく、
登場人物（主人公）に感情移入できなかったので、作品として面白みを感じることが
出来なかった。

ただサラ・リントンのシリーズって、日本ではここまでなんだよね・・
このあと、ジェフが・と思うんだけど。

はやく続きが読みたいな、と思う。残虐非道なんで読むのはある意味苦痛だけど。