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[日記](読書) 時ありて(イアン・マクドナルド) [日記]


英国SF作家を代表する一人、イアン・マクドナルドの英国SF協会賞受賞作
「時ありて」(TIME WAS)の感想と記録。

時々、SF作品が読みたくなる。この作品はハードカバーであるものの
200ページくらいでサクっと読めるかな、と思いましたが
流石重鎮作品、情報が色々あって、調べながら読むと意外に?時間もかかった。

現代のロンドン近郊で、戦争関連の古本を専門とするディーラー、「僕」
(のちにエメットと判明)は、古本市で一冊の本を見つける。
装丁も、出版社もよくわからないなか、その中に、
戦時中と思われる手紙("トム"から"ベン"に宛てたラブレター)を発見する。

そこからイギリス東部の海岸沿いの「シングルストリート(砂利浜通り)」の
軍人トムの話と、ロンドン近郊に住む僕(エメット)の話が交互に展開する。

詩人でもあるトムはシングルストリートのパブで、科学者ベンと出会う。
そこで両者は一目ぼれをし、恋人となることが語られていく。

エメットは、手紙の内容、記された地名や時代から、
カイロ(アレクサンドリア)でのやりとりであることを調べ、
さらに知人やネットに寄せられた情報、映像記録から、トムとベンが
戦地を点々としていることを知るが、会話や風貌と記録から推察される年齢が
合わないことに気づくき彼らは「不死者」ではないかと推測する。

その後、「不死者」ではなく、どうやら彼等はタイムトラベラーであり
「時ありて」にはさんだ手紙で近況をやり取りしていることを知る。

エメットは各地に保管されている「時ありて(詩集)」を調べ
どこに今度、トムやベンが現れるのか推測する。
そしてついに、トムとエメットはとある古本屋で出会う事になるが。

200ページ程度ですが、戦時中の戦闘機だったり、あまり馴染みのない
イギリスの街だったりを調べると意外に時間がかかった。

SFだったりミステリーでもあるけども、「夏への扉」みたいな孤独感というか
少なくとも、「三体」などのようなハードな感じはしない。

凄く分かりやすそうで、分かりにくい(辻褄があるのか、理解できていない)ので
何度か読み返さないと行けなかったりする。

エメットの正体は、すごく単純なんだけど、騙されたな、、、。
そこに落ちくのね、物語が、という感じ。

なかなか面白かった!

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