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[日記](読書) ハード・タイム(サラ・パレツキー) [日記]


年末から年始にかけて、ヴィックシリーズの短編、10作目「ハード・タイム」を
読んだので感想と記録。

短編集は、身辺(近親者)におきた小さな事件をヴィックらしく解決していく内容で
あまり興味を引くような内容は少なかったように思う。
シリーズの最中に短編集が差し込まれるのは割とあるとは思うのですが
このヴィックシリーズでは…という感じ。

つづいて「ハード・タイム」は、いい意味でも悪い意味でもヴィックでしたねぇ。
ヴィックも20代後半からすでに数十年、40歳に突入しており
アシスタントもつけて、小さな事件(依頼)をこなす日々。ヴィックいわく
大した貯金もなく、なんとか暮らしているような状態。
同じくすっかり中年、50歳間近になった友人でもある記者・マリは、
大手エンタメ業界の後ろ盾と、TV業界(司会)に進出するチャンスを得る。
ヴィックもそのマリ主催のパーティ、アシスタントとその娘とともに出席し、
その帰宅中に、瀕死の女性を発見する。

瀕死の女性はその後亡くなり、発見した状況によりヴィックに容疑がかかり
ヴィックは弁護士に相談しつつも、自ら、容疑を晴らすべく、動き出す。

ハードカバーに描かれている通り、このハードタイムでは
ついにヴィックが捕まり、刑務所に収監されてしまう。

それでも、収監されている女性たちの協力(と敵対関係)を利用し、
見事、自身の容疑と、その後ろに潜むエンタメ会社、議員、警備会社の結託と
闇を暴き、ハッピーエンド。

ただし、タイトル通り、「ハード・タイム」な日々に
やや疲れ気味のまま第10作目が終了。

美しさは保ちつつも、年相応なヴィック。シリーズ前半では、いきずりな恋も多く
今回もジャーナリストと恋に落ちそうなんですけど、割とおちついた感じですかね。

少しばかり、今後の人生について考え始めた彼女は、どうなるんでしょうねえ。
一応、2020年までシリーズは続いているし、近況が気になります。


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