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[日記](読書) 催眠(ラーシュ・ケブレル) [日記]


こちらも「ミレニアム」以降続く、北欧(スウェーデン)ミステリのシリーズ
「催眠」を読んだので記録と感想。
「ラーシュ・ケブレル」というのは実際は夫妻のペンネームとの事で
匿名で作家活動をしていたらしい。

「催眠」という題材は日本でも小説としても、エンタメとしてもひと昔も
ふた昔も前というイメージがある。昔、プライムタイムでショーをやってましたね。
日本の小説界でも結構ある題材なので、北欧ミステリがどういう感じで
小説化しているのか興味もありました。

物語は北欧ミステリらしく、一人の敏腕刑事(国家警察)・ヨームが
一家惨殺の事件を担当し、奇跡的に命を取り留め入院中の一家の息子・ヨセフから
目撃証言ともう一人の子供で姉のエヴェリンの居場所(情報)を得ようと
催眠の力を借りて強引に引き出そうとするが・・ヨセフから得られたのは
想像を超えたもの。

物語の序盤~中盤は、このヨセフ、エヴェリンがキーになっていて
猟奇的な事件の犯人、その原因は何なのか、ハラハラドキドキする。
下巻に入り、物語が中盤~終盤に入ってくると
この事件で催眠をかけた医師の過去の事件が中心になってくる。
過去、グループセラピーで催眠治療で一定の研究成果をあげていた医師は
その治療にあたっていた女性から催眠による悪影響について告発され、
業界を追われていた。

クライマックスは、ヨセフ、エヴェリンの扱いは減り
催眠というよりも「催眠治療」の事故や、その患者たちが中心というか。
催眠そのものの影響による事件でもなく、その患者の犯罪行為というか。
催眠治療の医師・エリック夫妻のどうでもいい性生活というか。

面白かったけど、物語のプロットが発散し過ぎて、面白さが尻すぼみになった
印象が否めないと思いますね・・・。

もっとヨセフ兄弟や、途中でてきたチンピラ少年たちだったりに
何かに「ふって」おいたほうが、話もスムーズで面白そうだったのですけど。
上巻の意味があまりなくなってしまったのが、残念かなぁ。

まぁ、でも、北欧ミステリ、流石に面白い。





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