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[日記](読書) 顔のない男(ステファン・アーンヘム) [日記]


北欧ミステリ・刑事ファビアン・リスクのシリーズ第1作・・と言っても全く知らない。
ステファン・アーンヘムの人気シリーズで、この作家はTVドラマの脚本家としても
有名らしいがそちらも実はあまりよく知らない(作品自体は知っているような?)
何はともあれ、そのファビアン・リスク・1作目の感想と記録。

北欧ミステリといえば、「ミレニアム」。ミレニアムと言えば、ストックホルム。
本作品の舞台はスウェーデンではあるが、ストックホルムから西に遠く離れ
デンマークとの国境もちかい、ヘルシンボリという町。

主人公・ファビアン・リスクはストックホルム警察を何かしらの原因でリタイアし
生まれ故郷のヘルシンボリの警察署に再就職。
物語はこのファビアン・リスクが家族と共に引越した初日からスタートするのだが
転職前(配属前)に早速、未来の上司から事件の協力を申し出をうけ、チームに
加わる。・・のだが、そもそもファビアン・リスクは、過去の事件から
家族をないがしろにし、離婚 or 別居・・・の危機を乗り越えるために、
引っ越してきたのに、その引越し初日から、家族をほっぽりだし、
家族には「分かってくれ」的な発言をする。正直、私が家族だったら
こいつは病気だと思う。その後も、チームに迷惑をかけるかのように単独行動。
その言い訳は、「今調査すべきだから」。

確かにファビアン・リスクは色々な状況証拠や、物的証拠から
犯人に近づいていくが、結果的にそれが功を奏したのか良くわからない。

そして犯人の正体も良くわからない。
基礎学校(日本でいうと中学までの一貫教育)のクラスメートについて
クラス関係者全員の記憶にも記録にも残っていないってありえないだろう。

とにかく影が薄く、それが原因なのか、それともそもそも頭がおかしいのか
クラスメートを次々に残酷な手法で殺していく。

最後どうなるのか、どうやってファビアン・リスクが解決するのか・・と
思いきや彼は役になっていない。むしろ、家族を不幸にする、そして
死にかけた息子とは、なぜか心が最後通った?なぜ?
父親=ファビアン・リスクのせい(で死にかけたん)だぞ!!

その息子をすんでのところで救ったのも、
お隣デンマークの刑事が証拠写真をみつけ(ファビアン・リスクも一応関係している)
上司の陰謀(というかクビに追いやられる)にめげずに、ヘルシンボリ警察に
その写真を自ら届けたお陰。

色々な犯人説がでて、脚本家らしく読むものを飽きさせないが
結果として、伏線が回収されたのか、されなかったのか、よくわからず終わる。

一生懸命、面白くしようという心意気は凄いけど・・・というのか
シリーズ化されることが前提にした終わり方なのか・・・

とりあえず、次の作品を読まないと面白さが分からないというか
ファビアン・リスクの言動への疑問は最初からあるにはあるのだが
最後のほんの手前までは面白かったのに、最後の数ページが意味が分からず

あれれ?残念?という不思議な作品でしたね・・・

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