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[日記](読書) サイバー・ショーグン・レボリューション(ピーター・トライアス) [日記]

続いて、ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパンシリーズの最終巻(3作品目)、
「サイバー・ショーグン・レボリューション」を読んだので記録と感想。

2作目、「メカ・サムライ・エンパイヤ」からさらに20年くらい経過し、
時代は2019年~2020年。

アメリカ大陸における皇国とナチスの支配と対立は続き、テロ集団は沈静化している。
そんな中、USJでは「戦争の息子たち」という総督自ら指揮をする秘密組織が暗躍。
本編の主人公もこの組織に所属する軍人であり、BEMA(士官学校)士官。
そして謎の「ブラッディ・マリー」なるナチス・キラー。

もう一人の本編主人公は特高・若名ビショップは、かつて1作目に登場した
亡き将校の息子。過去の作品の登場人物は、本作でも重要なキャラクターとして
登場する。特高の槻野は、昇進して特高トップになっている。
その他、2作目で登場した五虎のうち、クジラ、ノリは再登場です。
ノリについては、「あれ?」と思った設定があり、訳者のあとがきでお詫びが
記載されていましたね。

本作のストーリーは、テロやナチスとの闘いということではなく
皇国内で発生したUSJを巡る内部闘争がメイン。

そして2作目同様、「メカ」が大活躍します。
第2次世界大戦の歴史イフである本作品が、どこに落としどころを見出すのか
1作目から興味深かったですが、なるほど、3作目でこういう終わり方なのね、
という感じで。最初から決めていた終わり方なんでしょうね、という感じ。

相変らず、日本のアニメや漫画をオマージュしたストーリーや設定は健在で
OVAとして映像作品にしたら、きっと受けるでしょうね。

押井監督とか、大友監督とかにぜひという感じです。

私個人的にこの作品が割と好きなのは、日本人的な「萌え」が無かったこと。
他国の作家さんが、どのように日本(の歴史)を見ているのかもよかったし
日本のアニメやSF作品にもむしろ影響を受けてほしい作品でもあります。
もっと日本の歴史を違う視点から作品にしても良いと思うのですが。


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