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[日記](読書) サマー・タイム・ブルース(サラ・パラツキー) [日記]


女性が活躍するミステリー小説が読みたくて探していたところ、アメリカ作家もので
元国選弁護人、空手の達人にして私立探偵・V・I・ウォーショースキーが活躍する
シリーズの第1作目、「サマー・タイム・ブルース」を読んだので記録・感想。

原題タイトルは、「INDEMNITY ONLY」。補償や契約関連の意味だと思う。
実際、邦題の意味の方が良くわからない。確かに舞台は、夏のシカゴ。

シカゴで私立探偵を営む、「V・I」ことヴィック。
「ウォーショースキー」という本作登場人物たちも読みにくい、覚えにくい名前。
ポーランド、イタリアがルーツということらしい。(美貌もそこそこ)

父親は元警官(他界)、父の友人はまだ現役警官で唯一この物語で
ヴィックを、「V・I」や「ヴィック」と呼ばず、「ヴィッキー」と呼んでいる。

1作目では、銀行家から息子(大学生)の、失踪したガールフレンドを探すよう
依頼を受ける(ちょっと、今考えると無理な設定だと思う)。
在学中の大学や住居を調べた結果、そもそも依頼主の銀行家は銀行家ではなく
裏社会と関係の深い労働組合トップ、娘の名前も偽名、銀行家の息子は
プロらしき人間により殺害されていて・・・・という展開。

小説の設定としては別に珍しくもないというか、目新しさはないけど
実際、この小説は1980年代にリリースされたものなので、むしろ新鮮。

登場人物はさほど多くなく、文章も明瞭で読みやすかった。
ヴィック周辺の人々は、いい意味で普通で親しみやすく、怪しい人たちが
意味もなく読者を混乱させることもない。
もぐり?のオーストリア出身の女医・ロティも良い人だし
その助手も、その甥?も優等生ではないがまともな人間。
1980年代はイイ人が多いのか?と思ったりもする。

事件は、銀行家、労働組合とそれとつながる黒い社会、そして保険会社。
まぁ、この3つ(4つ)が絡むと、だいたい予想はつくんだけど
読んでる最中は、失踪したのがその娘だったり、息子が殺されてたり
そもそも依頼主が偽名を使っていたり、いい意味で微妙に分かりにくく、
最後まで楽しませてもらった。

このシリーズも結構長く続いているようので、
当分は楽しむことが出来そうで嬉しい。

因みにこの作品のまえに、くノ一(忍者)ものが突然読みたくなり
「阿修羅草紙」というものを読み始めたが、まったくダメだった。
久しぶりに途中で挫折。こういうケースも読む量が多いとたまにあったり。
日本の歴史小説ってストーリーは単純すぎるほど単純なのに
当時の風俗や歴史解説、意味不明に分かりづらい単語が羅列し
読みづらいことこの上ない。



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