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[日記](読書) 解錠師(スティーブ・ハミルトン) [日記]


ネットで高評価だったスティーブ・ハミルトンの「解錠師」を読み終えたので記録。

幼少時何かしらの事件(経験)から言葉を発することが出来なかった青年の回想から
物語はスタートする。場所は「刑務所」。物語は回想(主に解錠師になるまで、と
解錠師になったあと(捕まるまで))の2つの時系列で語られる。

解錠師のタイトル通り、その業界の「プロ(天才)」なのだが
世間を騒がすような、大きな事件というよりも
組織にやとわれて、2、3件の盗み(仕事)を働いたって感じ。
ピッキングやその修行も詳しく語られているようで、今の世の中、そういう情報は
一度ならず、皆、目に耳にしているのでそんなでもない。

この物語はそういうテクニックや事件性(ミステリ)というよりも
イワクつきの経験をもつ主人公(マイクル)と、アメリア(恋人)との出会いや
関係性、不器用な生き方で悪い方向に進んでいく生活がポイントなんだと思う。

そもそも刑務所での告白というスタイルをとっている以上
既に事件は起こっており、どうやって天才解錠師は捕まったのか、
今後どうなるのか、言葉を失った過去の事件とはなに?とか、気になることは満載。

訳者の力量か、そもそも読みやすいのか(作者の力量)、
作品は読みやすく面白かった。

ただ「大絶賛」というような作品でもないと思うし、我が人生の1冊ということでもない
まぁ、普通に面白かったかな。

声を失ったけど、解錠とルックスがよく、アメリアという美人とも分かり合える
まぁ、こういう(ラッキー)も世間ではそんなにないよね。
不幸を描いているけど、主人公はかなり恵まれている環境だと思うけども。


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