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[グルメ] INUA(★★★) [日記]

現在都内のレストランでカンテサンスと並び、人気を二分しているのでは
と思っている「INUA」に念願かなって訪問することが出来たので記録。

INUAといえば、デンマークの「noma」が東京に出したレストラン。
私は全く知らないが、ドラマ・グランメゾンでも料理監修をしているとのこと。
ちなみにレストランの経営親会社は「角川」で飯田橋にあるレストランも
本社ビルに併設されている。
ドラマやメディアへの取り上げられ方など「メディア」戦略が長けているのは
なるほど「角川」さんが後ろにいたからね、と腑に落ちた。

INUAは食材(主に野菜)をいかした発酵料理がメインということで
好き嫌いがはっきり分かれるという情報を事前に仕入れていた。
私は好き嫌いもなく、勿論、発酵料理も大好きなのでそのあたりは問題なく
何でも来い!って感じ。(噂では蜂の子も出てくるときがあるそうで)

角川ビル横にいくと、「INUA」の看板がさらっとある。
このさりげなさ感を演出するあたりもニクイ。
エレベーターを上がり9回につくとレストランが突如現れる。ただ
お店はシンプルなたたずまいで、
海外によくあるリゾートホテルのロビーにあるオープンテラスのよう。
テーブルやいす、クッション、電飾もそんな感じ。
レストランのコンセプトが「誰もがくつろげる空間」ということらしいので
コンセプトがしっかりしているな、と。

スタッフの皆さんもハキハキしていて、「YES!」の掛け声が響く。
スタッフの多さにもびっくり。しっかり教育されているようで
印象は良かった。けど、説明力には多少のバラツキがあったが。
誰一人、手を抜いているとか、サービスが悪いなぁ、とかはなく、
皆、「noma」の直系ということに誇りを感じているのが伝わってきた。

肝心の料理は、出会ったことのない味や見た目、食感・触感で面白い。
色々なレストランにいったけど、ここまで「創作」しているレストランは
初めて。日本料理では「龍吟」が創作にあたるかもしれないのだが
あくまで日本料理の範疇だと思うし。「INUA」の料理はジャンル不明。

あん肝のテリーヌ、パリパリのワカメのミルフィーユ、桜の葉に包んだ
ウズラの卵、カボチャを「鰹節」にした料理、うどんの粉を「布団」のように
ふんわり、モチモチした生地にキャビアをのっけたもの、
マイタケをスモークにして、味噌などの出汁スープで煮込んだもの、
柑橘に出汁ソースでとか、ソラマメのなんちゃらとか、北海道のコメを
アルデンテで炊いて松の葉とお塩で・・・など等
10品以上が次々に運ばれてくる。

ペアリングしてもらったお茶&ジュースは
発酵されているものが多く、味の濃い、酸っぱいものが多かった。

日本各地、北海道、沖縄、津々浦々のあらゆる食材を見つけ出し、
日本人があまりしないような味付けで
見た目もおしゃれな創作料理で楽しいレストランだと思う。
ここでしか味わえないと思う。

そういう意味では、いかにも「東京」のおしゃれレストランという感じで
久しぶりにこういう感じを味わったなぁ、と思ったけど
純粋に美味しいのか?という問いには「微妙」と言わざるを得ない。

勿論、不味くはない。でも、基本的に酸っぱい料理に酸っぱい飲み物。
ジュースに関しては私がペアリングを頼んだので、ということもあるけど
もう少し、料理にあわせても・・という感じ。

初めての訪問ということもあったが、あとで頂いたメニューを見ても
何がメインで、何が前菜だったのか、イマイチわからない。
マイタケはスペシャリテだったように思うけど、マイタケがメイン!?
カボチャの鰹節?、それくらいいい意味でも悪い意味でも「創作」で
コースの既成概念すら破壊している気もする。

が、しめのご飯に酸っぱいジュース・・はなくない?と思った。
特にご飯が、アルデンテでしっかり味を楽しむものだっただけに
もう少し考える余地はありそう・・。

ちなみにしめのご飯もシンプルで、日本料理だったら
ここにお漬物や、お吸い物、或いは何かふりかけ的なものが
添えられるのだろうが、「INUA」では何もない。
いや、正確には「松の葉」(と若干の塩味)が混ぜられているが
お焦げを楽しむものでもなく、北海道産の「ななつぼし」とおっしゃてた
キオクがあるが、コメをアルデンテで炊いて、しっかり味わう。
確かにアルデンテのご飯は洋風で、それはそれでありなんだけど、
「おかわりあります」と言われても、流石にそんなに食えない・・。

トータルは「★★★」の3点評価。
雰囲気、手の込んだ料理、発想はピカイチ。ここでしか経験できない。
いつか撤退する日が来ると思うので、「noma」に行けない我々のような
食べモノ好きはぜひ訪問したほうが良いと思う。

凄い経験になること間違いない。

が、料理は不味くはないけど、万人にお勧めできないと思う。
正直、嫌いな人は「不味い」と思うだろうし、
この味が大好き!という人は「稀」だと思う。

決して接待で使ってはいけない
勝負デートにも向かない
共通の趣味、味覚、趣向のカップルか、友人、一人がおすすめ。

そうか、これが東京のミシュラン2つ星。本当に美味しい・・・のかな??
そして、CPが妥当か、そうではないかは、ものすごく評価が分かれる。

正直私だったら素直にお鮨か、日本料理、イタリアンにいくかなぁ。
同じ値段を払うのであれば。常連になるのは厳しいか。

創作料理で攻めているのは印象がいいんだけどね・・・
あと印象的だったのは、キッチンや裏方の方々を紹介、説明頂けるところ。
購買部の方にも挨拶できて面白かったし、
実際スタッフが使っているテストキッチンや食堂スペース、
食材の実験、発酵されているスペースなど、面白かった。

これで料理が文句なしに美味しかったら、最高だったんだすけどね(苦笑

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