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[日記](読書) ミレニアム(VI) 死すべき女(ダヴィッドラーゲルクランツ) [日記]


北欧ミステリの超人気作品、ミレニアムの最新刊(VI)、「死すべき女」を
読んだのでその記録。

ご存知の通り、ミレニアムは3作品目までを故スティーグ・ラーソンが
作品を発表していたのだが、彼が4作品目の製作途中で亡くなってしまったので
その後、シリーズ6までを、ダビッド・ラーゲルクランツが引き継いでいた。

そもそも関係のない作家が、製作途中の原稿をチャラにして
作品を引き継ぐこと自体、大ごとだと思うけど、その判断が良いのか、悪いのか
正直私ではわからない。私の様なライトなミステリファンにとっては
キャラがよく出来た作品を読むことはうれしいし、
丁度、リスベットの家族や過去(因縁)が分かり始めたところで、物語が
終了してしまうよりも、なんだかんだで完結したほうがまだすっきりするし。

で、この「死すべき女」はタイトルの通り、妹カミラとの対決が中心というか
ほぼそれだけ。謎もあまりない。ミレニアムの面々の活躍も何もない。
勿論、ミカエルは相変わらず事件に巻き込まれて命の危険もあるわけだけど。

作品の物量的にも上下巻に分かれていたけど、決して字数が多いわけでもなく
プロットも複雑ではなく、前作家の入魂の作品から、すごくライトな作品に
なってしまった印象がある。(私的には残念なポイント)

この作品も実はそうだったの??みたいなことはほぼ起きず
登場人物が予想通りの行動をして、予想通りに終わる。

ダヴィッド氏によるシリーズもこの作品で終わるとのことなので
最初から終わらせるために発売した(言葉が悪いかもしれないが)
作品のように思える。

なので、極端な終わり方(例えば、重要人物が死ぬとか)は出来なかったんだろう。
このシリーズの権利をもっているのは、亡くなったスティーグの親族のようなので。

そういう大人の事情を考慮すれば、よく3作品もかけたよね、と賛辞を
あげたいところではありますね。

日本でいうと、尾田氏のワンピースを、エース死後引き継ぐみたいな感じだもの。
それはそれで、複雑になりすぎたシリーズが簡単になるならば
良いのかも、なんて思うけども。




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