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[音楽] TM NETWORKの好きな歌ランキング(私的)(3回) [音楽]

続いて、TMN~終了期まで。

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10. Rhythm Red(7th)
  活動休止後のユーロビートから"ハードロック"への路線変更して
  グループ名も変えてしまった作品で、TM史上、最もハードな作品。
  "ハードロック"というのは正しくなく、現在ならば間違いなく
  デジロックのカテゴリに入り、"デジタル"つまり、
  それ以前の活動とも矛盾しないと思うのだが、当時は打ち込みも
  ロックの正しい解釈(伝え方)は今もって一般メディアにはないので
  単なるハードロックとして捉えられてしまったのは仕方ないのかも。
  ただ、TM NETWORKは音楽性をコロコロ変える、というのは
  活動全体を通してそうなので、別にグループ名を変えなくても
  むしろTM NETWORKとしての方が説得力はあったんじゃないかとも思う。
 
  私も当時は「(ハード)ロック」になったと思ったし、このまま
  ずっとそういう路線で行くものと思っていた。
  周りもその変わりよう(衣装含めた見せ方含む)に驚いたというか
  ついていけなかった人が多かったと思う。周りからもそう言われた。
  「TMって、ハードロック路線なの?」と。
  正直よくわからなかったので、あいまいに答えた記憶がある。

  もう一つ、よくわからなかったのはビジュアル戦略。
  TMというか事務所なのか、本当に衣装含めてビジュアルづくりが下手。
  あれだけ「映像」に拘っていたのに、万人に受ける「絵作り」は
  できず、「Rhythm Red」についてきた写真(浮遊している)は意味不明。
  なぜ自分たちの商品=TMの3人をまともにかっこよく撮れないのか、
  と当時も思ったほど。

  ただアルバム自体の完成度は、コンセプトが明快だったことも
  幸いしたのか、小室さんの単なるやる気か、元々の音楽ルーツとの
  相性の良さか、かなり高いと思う。
  テクノロジーと、ハードさとポップさとノリの良さの纏まりが良いと思うし。
  小室さんのコメントでは、
 「この路線が怖くて(最後に)、RHYTHM RED BEAT BLACKを追加した」とのこと。
  分かりますねぇ。私も当時はこの曲に救われた。やっぱりキャッチーなメロディが
  ないと当時の子供たちには受け入れられない・・。
  でも当時は受け入れられなかった曲も今聴くと、かっこいいし、むしろ
  シングルカットしたものよりも完成度は優れていると感じるし、リピートしている。
  唯一残念なのは、The Point of Lover's nightのスカスカ感か・・。

  このアルバムはデジロックをTMらしく時代を先行して取り入れたとも評価できる
  一方で、もう少しセールスを期待するのであれば、
  もっと分かりやすい音と見せ方の工夫もあってよかったと思う。

  特にこのころのライブのウツのダンスは前衛的で独特だけども
  しかもヘッドセットで歌うなんて極限を表現している(まさにRED=限界域)が
  万人には受け入れられるものでは明らかにないし。
  だってその前の活動は、"Dive into"のおしゃれスーツだもの。
  シースルーに意味不明なジャケットとパンツ・・・
  衣装担当とスタイリストは激しく反省してほしい・・(今更)

  ダンスに関しては振付師とダンサーがもめたらしい。
  この辺りの真実(どっちがヘンな振り付けを考えたのか)を
  知りたいところではある。
 
  ウツのビジュアル的には最高潮の時代だったので
  余計に残念だった。

  まぁでも、確かにスーツでは歌えないし、ガンズのような
  ホットパンツ&裸で歌われても困りものだが・・
  ソロでやった、パッツンパッツンのつなぎでもよかった。
  

11. Expo(8th)
  TM史上最も売れたシングル"Love Train"を収めたアルバムであり、
  EXPOらしく、音楽のジャンルの博覧会的で一見まとまりがないが、
  ハウスやループというウラコンセプトでまとまっている。

  正直、ウツが歌う歌唱曲がもう1,2曲あったり、
  WILD HEAVENや、Dive Into~のハウスバージョンでも収録されたら
  セールス的にももっとよかったのではないかと思うし、
  完全版として、SONY商法で発売してもいいかな、とも思う。

  RHYTHM REDで振り切れたロック路線から、ポップ路線への
  再びの変更と思われたが、実際は、コンセプトアルバムを
  CAROL以降続けているので、"打ち込み"だったり"ハウス”に
  変えても、本来は違和感がないはずなのだが
  周囲にはうまく伝わってなかったと思われる。

  出来栄えは安定のTMだと思う。やはり周囲が求めているのは
  "ロック"ではない"ポップ"なんだと思うし、私もそうだった。

  でも従来のFANKSたちには、"カラオケ"を意識した
  "Love Train"には賛否があったみたい。
  私はガキだったこともあり、素直に「いい曲だなぁ」と
  思っていたんだけど(苦笑

  長い間奏はカラオケ向きじゃないし、これをカラオケ向き
  というのもどうなのだろうか、と思う。
  むしろ、"Get Wild"のほうがカラオケ向きだと思うのだが・・

  ともあれ、ウツのボーカルを活かした曲が若干少ないのが
  残念だったのと、もう一つ残念だったのは
  We Love the EarthがREMIXだったこと。
  REMIX自体は悪くないのだが、シングルバージョンが素直に良かった。
  もちろん、REMIX版もカッコいいのだが、それはそれで。

  相変らず残念なのはジャケット。
  宇宙人の3人なのだが、なんと、かっこよくも、おしゃれでもない
  意味不明な「絵」。無駄な努力というかお金というか。
  ビジュアルが素晴らしいメンバーがいるので(ウツ、小室さん)、
  もっと(お二人を)全面に押し出してもよかったのに。
  
  シングルのセールスが好調な一方で、EXPOが好調だったというのは聞かない。
  前述の通り、もっと売れたければ、シングル曲を入れたり、
  ジャケットを何とかすれば、確実に売れたんですけどねぇ。
  それが勿体ないというか。FAN(KS)だけを対象としたアルバムに
  なってしまっていると思う結果的に。
  挑戦的であるがために、セールスは望めませんよね・・・
  クオリティは高いのだが。  

12. Colosseum I, II(ライブベスト)
13. Classix I, II (リミックス)
14. Last Groove 5.18&5.19 (ライブ)

  ライブベスト、小室さんのRemixアルバム、終了ライブの音源。
  特筆すべきものは特にないのかもしれないが、
  Colosseumは、常々ライブ音源が欲しいと思っていた私には
  凄くうれしかったのを記憶している。
  Kiss Youのカッティングは木根さんなのね・・・(ナイスMIX)
  実は今の良く聞くアルバムたちだったりします。

  TIME MACHINEのライブ音源が唯一だし、
  KISS JAPANのBe togetherも入っているし。
  音の加工については色々言われてたりするけど、ライブ音源は
  これらしかないし。30周年のツアーのライブ音源もちゃんと出せば
  一定枚数(D/L数)は売れると思うのだが・・。

ということで、TMN(期)を振り返ってみた。
この時期もTMは安定した人気を保っていたし、頭打ちといえば
それまでだけど、決してレコード会社や事務所的には不満は無かったと
思うんだけど、グループの勢いは周りに抜かれていっている時期でもある。
B'zやX、ドリカムなど後輩がどんどん出てきて、
どんどん枚数的に抜かれていく時代でもあるんだけど、決して
人気が下がったわけじゃなくて、もう少しプロデューサーとして
きちんと周囲の期待に応えていれば、もっと売れたと思う。

ただ小室さんはそれをしなかったというか
まだアーティストというか、TMとしてのいい意味での
こだわりがあったのだろうか。

それともいつもの空気読めない小室さんだったのだろうか。

何はともあれ音楽的な出来栄えを優先してしまうところが、
小室さんらしい。RHYTHM~や、EXPOはまさにそうで
お茶の間には響かない音楽だし。
もっとキャッチーで、ウツや自分のビジュアル押しで
どんどんシングルを出せば、チャートを席捲できたと思うが。

周りがビーイングでしたしね・・TMとしてはできなかったのかな。
プライド的に。

次は、暗黒期を飛ばして、30周年期+アルファを振り返りたい。

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