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[日記](読書) 氷結(ベルナール・ミニエ) [日記]


フランスのミステリー作品、ベルナール・ミニエの「氷結」の感想と記録。

フランス側のピレネー山脈ふもとを中心に奇怪な事件が起こり
憲兵大尉・イレーヌとトゥールーズ署の警部(犯罪捜査部班長)、セルヴァズが
その捜査を担当することになる。

「奇怪」な事件というは、「馬」が水力発電所に行くための
ロープウェイのプラットフォームに、首を切られ、且つ、お腹の皮がはがされた
状態で見つかる。

馬の殺害状態が奇妙なこと、さらにその馬主が大手グループの経営者であること
事件現場で見つかったDNAが犯罪者を収監している精神医療研究所に収監されている
殺人鬼であったことで、セルヴァズ達が直々に任命される。

DNAの謎や、馬をどうやって水力発電所に運んだの謎など
犯人探しをする中、ふたつめの事件が発生。今度は同地域に住む薬局店主で
グループ経営者への怨恨、薬局店主とのつながりの捜査を進める・・

という感じで進んでいくが、
同時に精神医療研究所に新たに配属された新人・心理学者の視点でも
物語が進んでいく。

1作目と言う事もあり、レクター博士的な殺人者の「顔見せ」があったり

フランス発というよりも、北欧ミステリーや、既存の猟奇的なミステリーの
いいとこどりをしたい、という感じが随所にします。

ピレネー山脈という地理的な面白さがあるので、引き続きシリーズを読んでみたい。

登場人物もよく練ってあるというか、これから語られていくんだろうな、と
シリーズ作品っぽい設定で、普通に面白いか、と思う。



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