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[日記](読書) ガラスの街(ポール・オースター) [日記]


ポール・オースターの小説ビューにして出世作でしょうか、「ガラスの街」。
「スクイズ・プレー」がやっぱり面白かったので、オースター作品を改めて。

あまりにも意味深なセンテンスからスタート。
ポール・オースター自身が物語に登場する。
ドン・キホーテを題材にしながら物語の中に物語があって・・・。

奇妙な電話から作家・クインが、ポール・オースターという私立探偵を装い
父親からの虐待から精神的な病を患った男性(と妻)の依頼をこなしていく。

狂気の父親を尾行・追跡するクイン

実際の作家ポール・オースター(私立探偵と思っていたが人違い)と出会ったり
ポール・オースターの友人が登場し(実は、クインが語り手ではなかった)、
という入れ子というか一見複雑な感じだけど、翻訳家(柴田氏)の力か、
そもそものポール・オースター作品の力か、一気読みできてしまう。

でも結局は「良くわからない」物語だったなぁ・・という感想しかないが
後読感は悪くもない(良くもない)。

読み返してしまいたくなる不思議な作品。

面白いんだけど。少なくとも探偵小説じゃないし、文学作品でもないような。
不思議な魅力・・・、ポール・オースターの魅力ですね、これが。

たまにはこういう作品もあり。
さて、次は王道ミステリーを読もう。

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