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[日記](読書) ミスティック・リバー(デニス・ルヘイン) [日記]


米ボストンの作家デニス・ルヘインの「ミスティック・リバー」を読んだので記録・感想。

この作家は人気シリーズと、非シリーズで「シャッターアイランド」等、
映像化された作品も多い(でも、あまり知らない)。

「ミスティック・リバー」も映像化されていますけど、作家も、作品自体も
全然知りませんでしたけど、なんとなく、ネット検索結果で読んでみたくなった。

1975年、ボストン。11歳の3人の少年たち(富裕層1名、低取得層2名)。
低取得層の2名のうち、1名はいわゆる「手に負えない」。
もう一人は「影が薄く、腰ぎんちゃく」な感じ。

ある日、3人(というか、手に負えない1名の発案)が車泥棒を画策しているところ
「影が薄い」1名のみ、2名の男に誘拐されてしまう(数日後、脱出)。
この事件により、この少年は性的な虐待をうけ、のちの生活に暗い影を落とす。

25年後、3人はそれぞれ、ボストンで結婚。悪ガキは10代で刑務所に入ったものの、
のちに更生、前妻との子(娘)と後妻(娘2名)と暮らす。
誘拐された少年も、高校時代、野球で活躍し、現在は妻と息子と暮らす。
この2名の妻は従妹同士。ちなみにこの妻の親族は、荒くれで犯罪者たち。
もう1名、富裕層だった少年は、州警察官として働き、妻とは別居中。

そして物語は、この悪ガキと前妻との娘が、恋人との逃避行計画の前夜、
何者かに襲われ、近くの公園で死体として発見され、州警察が捜査に乗り出す。
その同夜、かつて誘拐された少年が、血まみれで家庭に戻り、妻には
強盗に襲われた(強盗を殺傷)というが、妻は信じず、とりあえず証拠を隠す。

物語の核は、25年前の少年時代の誘拐事件後の微妙な関係性と、
25年後のこの事件までに送った人生。

強盗に襲われたのは本当か?
嘘であれば、娘を襲ったのか?
嘘でなければ、誰が娘を襲ったのか?

疑惑と、それぞれの人生の描き方だったり、が巧妙で最後までドキドキしながら
読むことが出来た。

最終的に事件は解決するけど、ハッピーエンドではない。
彼らのその後の人生も気になるところですね。






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