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[日記](読書) ボタニストの殺人(M・W・クレイヴン) [日記]


ワシントン・ポー・シリーズの最新作、「ボタニストの殺人」の感想と記録。
M・W・クレイヴンは、どんどん面白くなりますねぇ。

国家犯罪対策庁のワシントン・ポー、上司・フリン、同僚・ティリーの活躍と
存在感抜群の病理学者・エステルとワシントン・ポーの恋も気になるシリーズ。

今作も、ワシントン・ポーのキレる捜査と、それを支える頭脳担当の
オタク少女・ティリーのコンビがイイ感じですし
必ず絡み合うだろう2つの事件が、納得感のあるタイミングで収束しているのは見事。

エステル・ドイルが父親殺害の容疑で起訴される。
殺害で使用した凶器は見つからないものの、状況証拠、さらには物証から
エステルが殺害に関与したのは間違いないとされる。

一方で「ボタニスト(植物学者)」とされる犯人からの殺害予告。
捜査の先を行く犯人により、次々とインフルエンサーや識者たちが殺されていく。

ポーは、わずかな証拠から、エステル・ドイルの父親殺害の真相(意図)と
ボタニストによる連続殺人(予告)が、同一犯によるものであると
捜査関係者に告げるが、あくまで想像の範疇であることで、
エステル・ドイルは起訴されたまま、となってしまう。

そして、ボタニストは見つからず。

イイ感じのところで、時間差を使った章立てがよくできているし
小説の冒頭は、日本の西表島での出来事だったり
最後まで飽きさせない構成で見事だなぁ、と。いかにも狙った感も薄いし。

次回作も期待大です。
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