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[日記](読書) 静寂の荒野-ウィルダネス-(ダイアン・クック) [日記]


米作家・ダイアン・クックの「静寂の荒野-ウィルダネス-」の感想と記録。
英語タイトルは「The New Wildness」。

内容は割とそのままで、近未来、環境汚染が進み、子供たちにも健康被害が出始めた。
都市に住むビーアトリス(通称:ビー)、夫であり大学に勤めているグレンの5歳になる
娘・アグネスも健康を害し、徐々に衰弱し、医師からは「違う空気」以外、娘を救う
方法はないと告げられる。
そこでグレンは、大学の研究チームに環境保護区「ウィルダネス州」での生活実験を
提案し了承されたことで、妻・ビー、娘(と言っても血縁関係はない)・アグネスと共に
ウィルダネス州で、他十数人(合計約20名)の男女とともに生活を送る。

環境保護区のため、生活には厳格なルールがあり、監視基地で次の目的地の指示(地図)
をもらいながら移動生活が義務付けられている。(もちろん、ごみの廃棄も厳しい)

数年住むことで、娘・アグネスの病気は完治するが、実験に反対していたビーの母親が
すでに死んでいたとを監視基地で知り、ビーは、実験生活から逃亡し、都市生活に戻る。

残されたグレン、アグネスは、引き続き環境保護区での生活を続け、
少しだけ成長し、入植グループでも地位を確立しそうなアグネス、そして
あらたな移住者も加わったところで、母親・ビーが都市生活から戻ってくる。

グレン、アグネスそして、二人を捨て戻ってきたビーとの関係性も徐々に変わり
また環境保護区・ウィルダネスの状況も徐々に変わっていき、ついにグレンとの死別、
そして環境保護区での実験中止の知らせを受けて・・

正直、過去読んだアメリカ文学(ミステリー以外)作品ふくめ、ピンとくるものは無かった
というか、不思議と、過去読んだ「ザリガニ・・」や、比較的最近読んだ「我ら闇より」に
登場してくる女性主人公は、どれも同じように思えるのだが。

乱暴で、グループからはみ出し、親(や近親者)にも喧嘩うる、みたいな。
といって、容姿はそこそこよく、しっかり恋人も作っちゃうみたいな。

まぁ、もちろん、ほとんどの小説が男性主人公だったりして、それも
ある程度同じような、いくつかのカテゴリに分かれるので、女性主人公だから、という
ことはないのかもしれない。ハードボイルドといえばボッシュ的なキャラだったり。

作品としては、結局のところ、環境被害を訴える小説なのか、ディストピア小説なのか、
母子愛なのか、家族愛なのか、良くわからない小説でした。

どうやったって、こんな生活上手くいかないだろうし、
そもそも、上手くいかないようなキャラたちだらけだし、
仕切りたがりの男性や、静かな学者風の男性とか、わりとありきたりだし

面白さがちょっとわからないかな、と。
まぁ、私にとっては、読むこと自体が異色の作品だと思うので
そういう意味では、たまにはありかな、という感じかな。

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