[日記](読書) 気狂いピエロ(ライオネル・ホワイト) [日記]
ゴダール監督の「気狂いピエロ」の原作、ライオネル・ホワイトの同名小説の
感想と記録。"きちがい"と読むらしいが、一応、タイトルについては、
そもそも古い作品であることから、同映画の価値を考慮したとの補足付き。
というか、私は映画も、この原作小説も全然しらず(監督名くらい)
読みながら、古い作品であることと、同名映画の原作小説であることを知ったし
最新のミステリー小説と思っていたので、もし、そういう事情を知っていたら
あまり食指が伸びない作品だったように思う。
冒頭のチャプターで、若い(まだ10代後半)美女と男二人。
男の一人の視点で、残りの二人の状態が語られ、ノートに文章を書きこんでいる。
そこから、この男の視点で、半年前から現在に至るまでの状況が語られる。
結婚生活がうまくいかなくなった中年夫婦。その大きな理由は、旦那(冒頭の男)が
不景気で定職を失い生活苦になっていることで
そこに、魅惑のベビーシッター(冒頭の女)が登場し、女の部屋で一晩を共にしてしまうが
朝起きると男の妻に浮気がバレたこと、そして彼女の元カレでもある賭博の集金人にも
事情がバレ、その女が殺したことを知らされる。
そこから、二人の逃亡劇が始まり、最終的に、女の「兄」とともに
現金輸送車を襲うが、女と「兄」に騙される。
そして、最終的に冒頭のチャプターに戻るのだが、古い作品と言う事もアリ
特に目新しさはないけど、初めての小説家(邦訳)ということで解説がしっかりあって
その中で、「レザボア・ドッグス」への影響だったりが語られているけど
確かに、タランティーノ作品っぽい。
レザボアよりも逃亡劇ということ考えると、トゥルーロマンスだったり?
でも、あれば、コールガールのアラバマ(パトリシア・アークウェット)との純愛か・・
今回(小説)は、完全にダメ男の話だったし、全然、恋愛要素はないし、
かっこよさも小説には特にないし、、、結局、似てないか・・・。
映画のことを調べると、この魅惑のベビーシッターを演じたアンナ・カリーナの
魅力が半端ないですね。シャルロット・ゲンズブールとか
エマニュエル・エマールとか、美女が多いですねぇ、古いフランス映画は。
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