[日記](読書) アリスが語らないことは(ピーター・スワンソン) [日記]
「アリスが語らないことは」(ピーター・スワンソン)の感想と記録。
ピーター・スワンソンのミステリー作品を読むのは、「そしてミランダを殺す」に
続いて2作目と思う。「そして・・」同様、日本語タイトルが秀逸で、
ついつい手に取って読んでしまうような・・。タイトルが見事という感じ。
こちらの作品は「突拍子もない殺人事件」という感じではなかった。
どちらかというとサスペンス的な感じかな、と。(日本のサスペンスドラマな感じ)
大学卒業間近のハリーは、父の事故死を知り、地元に戻ってくるが、
担当刑事から、死因が事故死から他殺の疑いがあることを聞かされる。
まだ若く美しい中年女性の継母アリス。
物語は現在の時間軸と、アリスの過去が中心に語られていく展開。
意味深な感じで死んだ父親の日記には、名作ミステリー作品のリストや
その他伏線らしきものもあったりすけども謎解き要素という感じではなく
ただアリスの過去と現在が語られ彼女の内に潜む殺意を読み解く感じ。
あからさまにアリス(と継父)の過去が語られるので
犯人(共犯)の謎も、なんとなくわかるし、そもそも
タイトルからも、犯人・アリスというのは分かり切っているし、
最後もいかにもサスペンスドラマって感じ。面白いのは面白いけど・・
なんか、「そしてミランダを殺す」にも近いかもしれない。
もう少し何かあれば、名作になったかもという感じもする。
アンソニー・ホロヴィッツだったら、もっとドラマチックだったのかも。
いつものように、突然場面転換したなんかすると。
悪くはない作品。そんな感じ。
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