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[日記](読書) 天使の傷(マイケル・ロボサム) [日記]

続いて、マイケル・ロボサムのシリーズ作、「天使の傷」の感想と記録。

臨床心理士のサイラス。兄以外は、幼少期に「兄」により殺害されている。
18歳の少女・イーヴィ。幼少期に拉致・監禁、虐待されているところを救出される。
イーヴィは嘘を見抜くという特殊能力を持ち合わせているが
過去の経歴が一切不明で、事件の重要性、性格から施設にて生活している。
前作では一時期、サイラス雅身元を引き受けていた。
さして、サシャ。元警察官。かつて監禁されていたイーヴィを見つけたものの、その後
マスコミや警察内の人間関係を嫌い、田舎町で隠居。

既に数年前に解決したハズの児童連続殺害事件を追っていた元警視が自殺を偽装し
殺されていた。サイラスは他殺を見抜き、独自に調査に乗り出すが
元警視が隠していたノートの中に、「エンジェルズ・フェイス(=イーヴィ)」の
名を見つける。イーヴィの過去が徐々に明らかになっていく。

今回も上下巻に分かれているものの、そんなにページ数は多くなくサクサク読めた。
イーヴィ、サイラスのキャラがたっているので、ドキドキしながら読めるんだけど
最期の展開は、ちょっと残念だったような気がする。面白いんだけど
ありきたりというか、結局、サイラスって何やったんだろう・・みたいな。

お決まりのようにサシャとくっつくサイラスにも、少し幻滅。
そういうキャラじゃないよね・・・。とはいうものの、イーヴィとくっつけるわけにも
いかんよね、この作品のテーマ的に。
できれば、サシャとは捜査の単なる協力者で終わってほしかったし、
イーヴィとは、適当な距離で自立して欲しかったなぁ、と。なんかありきたりな展開。

この作品は「ミレニアム・ドラゴンタトゥーの女」のリスベットによく似ている。
あちらの性生活は全く理解できないし、ハチャメチャぶりが半端ないので
私としては、イーヴィとサイラスの関係性が好きですねぇ。

マイケル・ロボサム作品、面白い。


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